こんにちはアスカ工務店遠藤です。
当社では今、富士市中央町で「性能向上リノベーション」工事をしています。
昨日、「健康省エネ住宅を推進する国民会議」という団体のシンポジウムに参加してきました。
この会議には5年程前から参加させていただいています。
会の趣旨等を簡単にまとめると、住宅性能の劣化による健康被害を防ぐために国の機関、厚生労働省、国土交通省、環境省などと協議し、補助金等を提案しながら住宅性能の低さによる健康被害を低減するための会です。
今までの日本の住宅の断熱性能は世界水準に比べるとかなり劣っていると言われています。
当社でも現在、住宅の性能向上リノベーションなどで断熱工事をしていますが、過去の住宅の外壁や床、屋根の断熱材は、入れていなかったり入っていてもかなり貧弱だったりします。
そのような家に特にご高齢の方などが住んでいると、冬はヒートショック、夏は熱中症と健康被害に合われる可能性が考えられます。
特に今年の夏は例年にない暑さとなり熱中症になる方が多いと聞きます。
シンポジウムでは、団体の活動報告を始め、厚生労働省、国土交通省、環境省の各担当者が健康被害抑制のための方向性などを発表してくれました。
私が一番、聞いていて参考になったのは慶応大学の理工学部システムデザイン工学科、伊香賀先生の講演です。
伊香賀先生の講演は過去何回も聞かせてもらっています。
特に既存住宅室内環境による、人の健康への影響、室温の状況や住んでいる方の血圧の変化などを長期間に亘り測定し、断熱性能の低い家の断熱改修前と改修後の違いをデータ化し発表されていました。
私は過去にもこれらのデータを確認させていただき、やはり断熱性能の低い既存住宅の断熱改修は住む方の日頃の健康状態を考えた場合必要なんだなと強く思った事を覚えています。
シンポジウム終了後、会の理事長の上原さんや伊香賀先生方と住宅環境について立ち話を兼ねて、いくつかご質問もさせていただきました。
これから当社の断熱改修工事の参考にさせていただきます。
伊香先生と。
