ナチュラルアスカの家

富士中央町性能向上リノベの現場では解体工事が進んでいました。

STORY

こんにちはアスカ工務店遠藤です。

富士中央町性能向上リノベの現場では解体工事が進んでいました。

この工事では、もともとは中古住宅を耐震性能、断熱性能を新築並みに上げるために
スケルトン状態、基礎部分と骨組みのみを残して屋根や外壁などを新規に組み立てます。

その為、工事費や材料費は一般リフォームよりは嵩みますが、耐震性能は、上部構造評点1.53
(新築時換算で耐震新等級3相当)断熱性能、外皮平均熱貫流率0.44、断熱等性能等級6
になるように工事する予定です。

ただ、既存の外壁を剥がして撤去することは大掛かりな解体工事になります。
この家の外壁は、モルタル左官仕上げと言って防水紙の上からアラシという下地材の木を貼り、
その上にラス網を貼り、その上からモルタルと言ってセメントと砂を水で混ぜた物を塗っていく工法です。

モルタルは防火構造にもなるため、固まるとラス網と一体化し撤去するにはそのラス網を破りながら
モルタルの塊を取っていきます。
取る作業も大変ですが、取った後の塊を集めて処分するのも大変です。

工事ではこの後は防火用耐震用のタイガー製のEXハイパーボードを貼る予定です。
石膏ボード系ですが、軽量で作業しやすく、家の外壁全体に貼るので、耐震性能も上がります。
防火構造にもなっています。

今回は既存の屋根材の瓦も撤去しました。
瓦も重さがあり屋根下地にしっかりついているので、解体屋さんは1枚1枚剥がしながら撤去していました。

工事ではこの後の仕上げはガルバリウム合板の耐久性の高い屋根にする予定です。
軽量のため耐震性も上げやすく、高耐久なのでメンテナンス費用も抑えられます。

この工事では梁と柱を残し、補強する工事をしていきます。

残した1階の床、2階の床、屋根裏の床の構造部分は、24mm合板を貼り補強します。

このやり方で補強すると水平構面といって合板などを水平に貼ることによって、大きな地震時の被害に起こりやすい
ひねりによる、僻みや倒壊などを防ぐことができます。

このやり方は当社も新築時には採用している工法ですが、既存住宅では、この家は比較的に建築されたのが
平成10年(1998年)と新しかったので、2階天井裏床の梁が平らで、合板は納まりますが
古い家の中には、この部分には、丸太の梁などを使っている場合が多く、上部が平らではない為、合板は
収まらないです。

その場合は、やはり従来の火打材などでの補強が必要です。

解体工事完了後は大工さんが入り、間取り変更のための柱移動、それに伴う補強などをしていく
予定です。