ナチュラルアスカの家

性能向上リノベーション4-3

STORY

こんにちはアスカ工務店遠藤です。

当社では今、新築を断熱性能ならHEAT20 G2クラス。耐震性能なら耐震等級3
(許容応力度計算)。気密性能C値0.5前後全棟気密試験実施という高性能住宅を
ご提案させていただいていますが、それと並行してこれからは性能向上リノベーション工事と
して中古住宅を新築並みの性能に近づけていく工事を推進していこうと思っています。

これから以前工事させていただいたオーナー様の工事の内容などを書いていこうと思います。

工事の内容は、家の主に耐震性能、断熱性能、劣化対策などを向上が主な工事もありますが
大規模修繕に値する間取りの変更、劣化した天井、壁、床などの交換、キッチンや洗面台、
トイレなど設備の入れ替えなどのリフォーム工事もあります。

これらの工事は主にオーナー様の家族構成などの変化、使いやすさの向上、生活導線の変化など
主にはご家族の生活や意識などの変化によって、ご予算に応じてご依頼いただいた工事内容になります。

近日、当社ホームページでも公開していきます。

今回は前回ビフォーアフターでご紹介した三島市大宮町の家の工事の内容です。

今日は工事の内容の2回目です。

 


工事はまず、そのかつての店舗部分から始めました。

家の柱、梁、土台などの構造材を残して内装外装を解体していきます。
外装材は現状はモルタル塗りになっているのでこの部分も解体していきます。

解体した後は、耐震性能を上げる為の構造用合板を貼っていく予定です。




解体工事が終わった後は、耐震合板を貼っていきます。
その他やはり古い家なのでこの家の場合、そんなに進んではなかったですが劣化がみられた
部分などを交換や新規の柱を付けて補強をしました。

耐震合板取付と併用しては、主に大地震時に引き抜け作用が起きやすい柱などは耐震金物を
付けました。
阪神淡路大震災時に木造の建物が倒れた原因の一番の理由は、直下型地震だったため
下からの突き上げの揺れの際、土台から柱が地震の勢いで抜けたことが原因だという事です。

この家の場合、制振装置も付けました。
制振装置は地震時の大きな揺れを吸収する働きもあります。

床断熱工事です。
ウレタン系の断熱材を大引きという床を支える下地材間に入れていきます。

2階の出窓下などの空間は既成の断熱材が入りにくいので羊毛の断熱材を充填します。



天井と壁の断熱材は当社は新築時にも採用しているセルロースファイバーを充填します。

セルロースファイバー充填後の天井裏です。
約30㎝ほどのセルロースファイバーが天井の上に載っています。

最初に書いた外壁下地の構造用合板を貼った所です。窓回りの防水用のテープも忘れずに。

構造用合板の上に防水紙を貼り、負荷断熱材の外張り断熱を貼り、サッシュ周りには
コーキングという防水をしたところです。

外張り断熱の上にひび割れ防止のメッシュを貼り仕上げにデバネートという外壁仕上げ材を
塗っていきます。

工事が完成した外装です。
カラーを優しいベージュ色にしてみました。
お庭の緑とよくマッチしています。

以前、ハチミツ屋さんの店舗だった入口は床の高さを住宅部分に上げて掃き出し窓に。

ここからお母さまのお友達の近所のおばあさんたちが、集まってきて、家の中で
楽しい世間話をするための入口になるそうです。

今回の工事は工事の規模が大きかった事もあり長期のわたり、オーナー様ご家族には
お引越し、荷物の移動などいろいろご苦労をかけてしまって大変申し訳なく思います。

完成した家で、ご家族で楽しく過ごされてください。