ナチュラルアスカの家

「趣味と暮らしのバランスにこだわった家」

DATA


家族構成:大人2人
【建築Data】
1階床面積:55.90㎡(16.88坪)
2階床面積:53.41㎡(16.12坪)
延べ床面積:109.31㎡(33.00坪)

STORY

この家は伊豆の国市に建っています。

オーナー様が当社に足を運んでくださったのは2年程前でしょうか?
三島市からご夫婦でお越しくださいました。

家づくりへの入口は当社でお薦めしているライフプラン。
家づくりの総額をしっかり決めてからまずは土地探しから始めました。

土地に関するご要望でオーナー様よりご提案がありました。

ご主人の趣味でもあります、バイクの収納を兼ねた家(バイクガレージ付き)であること。ご主人は一台のバイクを乗り継ぐというよりは、中古のバイクを買いご自身で修理やレストアをし気に入った車種を集めるとのことでした。

なのでバイクの台数は4、5台あり収納はこれらを賄う為の広さを家の間取りに組み入れる必要があります。
そして、バイクの修理やメンテナンスの為には、必要上空ぶかしなどの当事者以外には騒音にも感じる音への配慮をどうするかという課題もありました。

オーナー様の土地探しに時間がかかったのはこれらの課題をクリア出来る環境の土地がなかなか見つからなかったからです。

探した末に見つかった条件をクリア出来た土地は、100坪を越える広い土地。
裏山を背負ってますが民家の密集地ではなく、バイクガレージ付きの家はもとより、将来建てたいとご要望のあった倉庫を建てるための広さも十分。

空ぶかしなどの音も敷地が広いことと、近隣の方が少ないのでご理解も得やすいということ。
土地の価格もどちらかと言うと田舎の場所なので不動産屋さんに協力してもらい、最初の価格からかなり下げて頂きました。(価格が下がらないとライフプラン上この土地では難しかったです。)

ただ、場所は田舎ですがここ江間という場所は沼津市や清水町には近く、オーナー様ご夫婦のお勤め先には車で20分程ということでこれもこの土地を選ばれた理由でした。

 

それでは家の中をご案内いたします。

リビングダイニングは南向きで窓からは常に日が入り明るく気持ちがいいです。
床材はパイン材で壁は漆喰塗り。
パイン材の床は柔らかく、傷は付きやすいですが木目が優しく、寒い冬に触ったり踏んでも一般的なフローリングに比べてヒヤッと感が少ない種類の木です。

右側にはバイクガレージを覗ける窓があります。

まだバイクは運び入れていませんが、このガレージはオーナー様にとって一生楽しめる場所となることでしょう。
床がコンクリート仕上げ、壁は不燃パネルになっています。
壁にはどこでもバイクの修理に必要な工具が置ける棚が付けられるようにビスが効く下地を入れました。
一見、窓から見るとお部屋の中が寒そうに感じますが、断熱材はリビング・ダイニング側にも充填してこのガレージとは分けてある為、リビングに冷気が侵入することはありません。ガレージの外壁側にも断熱材が入っている二重構造にしています。

 

これは奥様がオンラインショップで見つけた手作りスタンドグラスです。

キッチンの壁に埋め込みました。
赤や黄色、緑などの色鮮やかな配色は見ていて飽きることがなく、細い針金で立体的な蝶があしらわれており、かなり手の込んだ細工の作品です。

キッチンのバックヤードに造られた造作家具です。

オーナー様奥様に使用用途をお聞きし、必要な棚、引き出しの大きさや数、高さなど必要な各部位を設計し、現場で制作しました。
大工さんが箱部分を建具や引出を家具家さんが、塗装は塗装屋さんが、分業で現場制作したので家具家さんに一式発注するよりコストを抑えて仕上げることができました。
材料もパイン材の集成材を使っているのでお部屋のイメージにも合っています。

1階のトイレです。

手洗いは手作り風の和菓子カラーの流しにデザイン水栓。ボウルは選びきれないほどたくさんの色があるのでその中から選ぶ楽しさがあります。

2階の子供部屋と寝室です。

子供部屋はお子様が小さい時は一部屋で使い、成長したら二部屋にして使えるようにドアが最初から2つ付いています。この家はナチュラルアスカの「ちょうどいい家」タイプなので二階の仕様はビニールクロスとフローリングです。
ナチュラルアスカシリーズには、オール漆喰、無垢床仕様もあります。
ビニールクロスの場合、柄のバリエーションが多いので、写真ようにアクセントカラー的に色を変えるのもおすすめです。

寝室から続くバルコニーです。

この家は南面に向いているので、日当たりがよく、二階のバルコニーにも日がたくさん当たるため、ここは普段洗濯干し場として使う予定です。
腰壁が付いているので外から見えずらく、気兼ねなく干すことが出来ますし、屋根が付いているので干しっぱなしで出かけていても万が一の雨で洗濯物が濡れることがありません。

こちらは1階の洗面台。

キッチンのバックヤードの造作家具同様、ご要望をお聞きし図面化、現場で大工さんが箱部分を引き出しなどは家具家さんに塗装は塗装屋さんに依頼して造ってもらいました。
上の天板部分はセミオーダーで流し部分を造り、水栓は既製品を使いました。
分業で造ったので既製品よりは割高ですが、家具屋さんへの一式は発注よりはかなりお安く出来ました。

玄関ポーチ。左にある白い扉はバイクガレージへの入口です。
この扉の関係がオーナー様ご夫婦が家づくりをする上でどの部分を大事にしているかがわかります。
生活と趣味とがうまく整合されています。

南面なので日当たりがいいです。ニ階部分の引っ込んだバルコニー部分は、先程も触れましたが外出時などの急な雨などで洗濯物が濡れないように考え、ご提案いただいた物干し場です。
一階とニ階との面積を同じにして、総二階の外観です。総二階の間取りのメリットは耐震上や断熱に関する性能を上げる設計にし易いことと、コスト面を抑えるメリットもあります。