ナチュラルアスカの家

「ナチュラル志向のご家族の家」

DATA

【家族構成】
大人4人 子供1人
【建築Data】
1階床面積:54.66㎡(16.50坪)
2階床面積:57.14㎡(17.25坪)
延べ床面積:111.8㎡(33.75坪)

STORY

こちらのオーナー様との出会いは当社が開催している「家づくり相談会」にお越しくださり、家づくりのご計画をお聞きしたところからでした。

お話を聞かせていただくと、愛知方面に嫁がれたご長女様(こちらがオーナー様になります)のご主人様のお仕事のご都合により静岡方面に引っ越されるので、静岡県なら現在ご実家のある静岡市にご長女様ご家族とお母様、妹様の皆様で同居する家を建たいという事でした。

当社についてはインターネットで検索されている内に見つけていただいたとのこと。
嬉しいことに当社ホームページをよくご覧になってくださったようです。

土地は大手ハウスメーカーの分譲地を既にご予約なされていました。

建築条件付きではない土地で、ハウスメーカーからもかなりの営業攻勢を受けたようでしたが、オーナー様ご家族は当社の家のテイストを気に入ってくださったので当社ご提案にて進めさせていただきました。

それでは家のご紹介へと参ります。

まずは外観から。

外観はオーナー様のご希望で当社で扱っている商品住宅「カーサカリーナ」をベースにしました。

ベースにした、という意味はカーサカリーナというと東京青山の住宅企画デザイン会社「カーサプロダクション」の設計コンセプトがありますが、オーナー様はお住まいになる家族が多く、こだわりも多くあるとという事でカーサプロダクションの設計コンセプトにこだわらず、自由に設計プランニングしました。

外観は「カーサカリーナ」のそのイメージに合わせました。
全体はホワイトの外壁にワンポイントの窓下のタイルがかわいい感じ。

玄関に入ります。

玄関のドアを開けて右側にはシューズクロークが奥まで続いています。
ご家族が多いのでこの大きさは使い勝手が良さそうですね。

反対側です。

反対側も収納スペースは奥まで使えます。一番奥はコートハンガーになっています。

玄関からリビングのドアを開けました。

広めのリビングの奥には対面式のキッチンが見えます。
オーナー様奥様のご希望で全体のカラーは淡いブラウン調に統一しました。
床は自然素材のパイン材に自然塗料で塗装しています。壁も自然素材の漆喰です。
全体のカラーのバランスがとてもやさしくなっています。

見る角度を変えてみると・・・

ソファーはオーナー様が東京自由ケ丘にもお店がある「モモナチュラル」さんで家の完成後にご購入されました。

このお店の家具でキッチン内の食器棚も統一し、お部屋の全体のカラーバランスもこの家具に合わせたものです。
モモナチュラルさんの家具は他にも当社のお施主様の中で採用された方がいらっしゃいます。

最初、オーナー様が当社にいらっしゃったときその話で盛り上がったことを思い出しました。

次はこの家の中心でもあり、オーナー様が一番こだわったダイニングキッチンです。

玄関からリビングのドアを開けると一番に目に飛び込んでくるのはこの場所です。

お子様が学校から帰ってきた時に一番にお顔を見ることができます。

ダイニングテーブルの横にはかわいいニッチを造りました。
中にはホワイトのモザイクタイルが貼ってあります。お気に入りの小物などを置いて楽しめます。

ダイニング側からキッチンを眺めました。

食器棚はご紹介した「モモナチュラル」さんのもの。
手作り感があり、カラーも家の中全体にマッチしています。

キッチンの床はテラコッタ調のタイルです。
この床は「カーサカリーナ」に使われている内装仕様でもありオーナー様の希望でもありました。

ダイニングから続いているお部屋があります。

このお部屋はオーナー様が希望され、生活動線に組み込まれました。
2帖ほどの空間に棚があります。

ここは言うなればオープンタイプのパントリー。
キッチンで必要なものはもちろん、日常生活などで使うものなども収納できます。

このスペースは勝手口から屋根付きの外部エリアに繋がっています。

正直に申しますと、この生活動線の発想は私にはありませんでした。
空き缶やペットボトルなど生活ゴミの仮置場としても使えますし、写真のように自転車等の置き場としても使え、とてもいいアイデアですね。

オープンパントリーとの動線としても使いやすそうです。

では再度部屋の中に戻ります。

玄関ドア側を見ますと左側に洗面所の入口、右に2階への階段が見えます。

洗面室です。

こちらはお風呂に入るための脱衣室を兼ねていないのでダイニングからはオープンになっています。

やはりご家族が多いという事もあり、洗面台を広めにとりました。
奥様、お母様、妹様と3人の女性が使われるので、使用するタイミングが重なってもいいように台を広めに鏡も大きめのものを付けました。
これらの洗面台は造作家具と言いまして、既製品ではなく大工さんや建具屋さんなど職人さんが手づくりで作成し、塗装屋さんが塗装しています。
洗面台の下の収納部分は木、使われている材料は他も全て木に見えますが、一番水に濡れやすく、いろいろ物を置いて傷が付きそうな天板部分は、水・傷に強い樹脂系の素材を採用しました。

トイレです。

脱衣室の隣にあります。
壁のオープンニッチはトイレットペーパー入れです。
ペーパーホルダーはこちらもオーナー様こだわりのアンティーク調のスチール製ホルダーです。

トイレ側から見ました。

左側に収納棚があり脱衣室、浴室へのドアが見えます。

脱衣室に入ると、今は設置前ですが洗濯機置き場とその上に収納棚があります。
奥にも収納棚が付いています。
脱衣室の天井奥、省スペースですが洗濯物を干す物干金物を設置しました。
脱衣室から繋がる浴室(ユニットバス)です。

もう一度、ダイニングに戻ります。

右側に階段が見えます。

階段へ上る入口には造作家具の収納を設置しました。

目的としてはリビングで使いそうな細々とした物を収納するだけではなく、お気に入りの小物を置いたりスマホや携帯電話の充電場所としても使えそうです。

階段の壁はリビングダイニングからのつながりで自然素材の漆喰塗り。
蹴込部分も同色の漆喰塗りです。

階段を上った場所に洗面台を設置しました。
こちらも1階同様、大工さんや建具屋さんに製作を依頼した造作洗面台です。

下部は木材で作成、1階同様濡れやすく傷が付きやすい天板部分は樹脂系の板を採用しました。
周りの壁が漆喰なので、水撥ねなどから守るためにホワイトのカラー板も設置しています。

この洗面台の用途はやはりご家族が多いためお互いタイミング重なってもいいようにという事です。

洗面台の正面には棚、横にはトイレを配置。
洗面トイレ用品の備品などがまとめられて使いやすくなっています。

廊下を進み、寝室に入るとお部屋の中に階段が。

上部には大きな開口も設置されています。
階段を登ってみます。

階段を登りきるとそこは屋根裏部屋でした。
この場所はご主人様が持ち帰りの仕事をこなすための書斎として提案されました。

座って仕事ができるテーブルがあります。
前面の開口は外からの採光の為と下にいらっしゃる奥様との会話の為です。

外への窓も設置しているのでしっかり換気もとれる屋根裏部屋です。

7畳ほどの寝室。ウォークインクローゼットを設置しました。

寝室隣のバルコニーです。

屋根付きのバルコニーには洗濯物を干せるように物干し金物を設置しました。

 

お母様や妹さんのお部屋です。
収納スペースもしっかり確保しました。内装材は自然素材の漆喰の壁と天井、パイン材の無垢床材です。

 

この家のオーナー様ご家族は、ご来社いただいてから家に関するご希望を聞くにあたり、住みたい家のイメージを強くお持ちなんだなと感じていました。

一番感じたのはテイスト部分です。

ご自身が心地よく感じる素材感だったり、色だったり、感触などをとても大事にされているなという印象でした。

プランニング中、反対に違うなと感じるものにははっきりと意思表示をされました。
理想のイメージの部分はインテリア面でも表れています。
その一部をご紹介させていただきます。
こちらの写真はキッチン周りの照明器具です。

これらのライトをつけるアメリカンスイッチですね。

キッチンの床のテラコッタ風タイル。
テラコッタは粘土を素焼きにしている為、どちらかというと吸水性があり汚れが落ちにくい。

テラコッタ風のこのタイルは高温で焼く為、吸水性が低く汚れが落としやすいので後のお手入れを考え採用しました。

洗面台のガラス製の取っ手です。

2階の洗面台周りです。

アンティーク調ブラケットランプ。

こちらもアンティーク調のタオルハンガー。

階段の照明器具。

この窓は玄関とリビングの間の壁に設置した、写真では分かりづらいですがアンティーク調の透かし模様が入った換気窓です。

これらは全てオーナー様がネットショップなどで見つけて採用されたものです。

妥協のないプランニングから始まり、素材選び、家具選び、ご家族にとって居心地のいい空間はどんなものか、を追い求めた結果がこの家に映し出されています。