ナチュラルアスカの家

「お互いの生活スタイルや習慣を尊重しながら、家族が暮らしていく家」

DATA

【家族構成】

大人3人 子供2人

【建築Data】

1階床面積:97.92㎡(29.56坪)
2階床面積:57.76㎡(15.63坪)
延べ床面積:155.68㎡(47.00坪)

STORY

こちらのオーナー様は当社ホームページをご覧になり、お問い合わせいただきました。

いろいろお話をお聞きしてみると、オーナー様ご家族と、御主人様のお母様と同居するための二世帯住宅をご計画されているとの事。
そしてその為の土地はすでにご購入済み。

家のプランのご希望としては、お母様と同居はされますが、玄関以外のリビングダイニングなどの
居住スペースとキッチン、お風呂、トイレ、洗面所などの水回りは別々にされたいとの事。

やはりお互いの生活スタイルやプライバシーは守りたいという想いでのご要望だと思います。

その為、オーナー様ご家族、お母様にご希望をそれぞれお聞きしながらプランニングを進め工事着工、完成となりました。

まずは外観からです。

道路面は北側になります。
その為玄関は北向き。なのであまり大きな窓は採用していません。
玄関前には宅配ポストを設置。不在時の荷物もこちらのポストで預かります。

外壁は、当社標準仕様の外張り付加断熱パネルの上からの左官仕上げの塗り壁です。

仕上げはディバネートという塗り材で色はナチュラルアイボリー。
ホワイトのサッシとの組み合わせで優しい印象に仕上がっています。

屋根はカパラスという粘土瓦。基本的に将来へのメンテナンス費用はかかりません。
(30年後に屋根の棟の漆喰が劣化していたら漆喰交換にはなります、費用は10万前後です。)
オーナー様のご希望でレッド、ホワイト、オーカーと3色を混ぜました。


玄関です。

正面には共同の収納スペースであるシューズクロークがあります。
壁一面の棚には靴はもちろん、他にも色々置けますね。まだお子様は小さいですが、将来は自転車なども置くのかな?

シューズクロークと玄関の床はタイル続き、廊下は節有のナラ材、壁はホワイトの漆喰です。
オーナー様セレクトのワンちゃんの間接照明が可愛いですね。

その下には収納式ベンチを取り付けています。
こちらは将来お母様がご高齢になられたときにも、外出の際に楽に靴が履けるよう設置されました。


反対側から見てみます。
シューズクロークの収納量の多さがわかりますね。

玄関から内部を見てみました。
手前には普段使いの靴などを収納するシューズボックスがあります。

奥には両サイドに分かれた入り口が。
これが、子世帯と親世帯を分ける扉になります。

まず子世帯のお部屋に入ります。
向かって左側が南なので窓から明るい日の光が入っています。
右側がキッチン、ダイニング、リビングと続いています。
奥がトイレや洗面所、お風呂などの水回りですね。


角度を変えて見ています。
リビング、ダイニングとキッチンの配置がわかります。

今度は奥に来て、先程入ってきたドア側を見ています。
右側には大きな吹き抜けが。
正面右上には後ほどご紹介しますが、2階へと上がる階段を利用したスキップフロアが見えます。

その手前にはテレビのモニターを設置するハンガーが見えます。
お引越し後にテレビを設置する予定です。

よく見ると壁の右下に小さな隠し扉のようなものがあります。



開けてみました。
これは、スキップフロア下部の空間を利用した収納部屋。
内部には照明もしっかりと装備され、物の出し入れも楽々です。
でもしばらくは、お子様の秘密基地となりそうですね。



リビングに戻り天井を見上げます。
大きな吹き抜けになっていて、天井にシーリングファンが回っています。
このファンは吹き抜けの上部に溜まりがちな夏の暖かい空気を下げ、
冬は冷たい空気を上に上げることによって、お部屋の空気の温度を均等に
してくれるのです。

天井のレッドシダーの無垢材が空間のデザイン性をアップさせています。



少し角度を変えて見ています。
壁の狭いスペースを使った棚が見えます。
高さが変えられるので、お子様の絵本や玩具を置いてもいいですね。




リビングダイニングから扉一つで洗面所、トイレ、お風呂へ入れます。
扉一つで行き来できるので、奥様の家事動線としては効率的かなと思います。



リビングへ戻りキッチン側に回ってみます。




キッチンはクリナップ製、食器棚は木製の造作家具です。

この造作食器棚は実際にお使いになるオーナー様のご希望をお聞きしながら図面化し作りました。
現場で大工さんが箱部分を作り、ドアや引き出しは家具屋さんが、塗装は塗装屋さんが
自然塗料で仕上げました。

現場作成なので、キッチンメーカーの物より使いやすくお安くできますね。
当社のお客様は造作家具のご依頼が多いです。

キッチンからリビングダイニング側を見たところです。
全体が見渡せるのでお子様の見守りやご家族との会話もお料理をしながらできますね。

楽しい日常会話が聞こえてきそうです。

キッチンカウンターのダイニング側にかわいいニッチの収納があります。
調味料なども置けますが季節の小物なども置けますよ。

リビングの脇から2階へ上がっていきます。



スキップフロアに到着。
ここは1階と2階の中間階、ここから1階のリビングを見渡すことができます。

この約1坪ほどの場所にはカウンターを設置しました。
御主人様のワークスペースとしても使えますし、お子様が小学生、中学生になったときの
勉強場所にも利用できますね。

ここからリビングにいるお父さんお母さんともお話ができそうです。



2階廊下です。
ここはお子様の部屋の前なので、勉強や趣味にも使えそうな本棚を造作家具として
造りました。
正面はリビングに面した吹き抜けになります。





廊下の突き当りの部屋は2階の洗面所、トイレ、洗濯室の水回りコーナーです。
先程、1階の水回りをご紹介したとき「あれ?洗濯機置き場はどこ?」と思われた方もいらっしゃったかもしれません。

奥様は2階にランドリールームを、その隣に外干し用の専用バルコニーを希望されました。

お忙しい日常の中で、夜、洗濯されることもあるかと思います。
洗濯物の量と天気の具合で、外部の専用物干し場、洗濯室の室内物干し場を使い分ければ効率よく家事が進みます。
お洗濯が終わったあとそのまま寝室に移りお休みになることもできますね。


同じ部屋の洗面台です。

よく見ると青いタイルの隅の方に小鳥のタイルが貼られています。
朝、楽しい小鳥のさえずりが聞こえてくるような気がしてきます。

廊下に戻りました。




子ども部屋です。
今はまだ小さくて、お父さんお母さんと一緒に過ごされることと思われますが、成長されれば
ここで勉強、遊びにと元気よく使ってくださることでしょう。

廊下に出ました。
出た所には階段。屋根裏に繋がるのでしょうか?
後ほどご紹介します。


寝室になります。
ウォークインクローゼットは大きめに設けました。

先程の屋根裏に繋がりそうな階段に戻ってきました。
登ってみます。

屋根裏に入って、すぐ目に入るのは壁掛けエアコンがあることです。
「なんで、こんなところに?」と思われるかもしれませんね。

これは屋根裏エアコンからの全館空調。

床の白い箱のような物があるのが分かるでしょうか?
これは屋根裏から下階の部屋に冷気や暖気を送る換気用ダクトファンです。

1階玄関まで降りてきました。親世帯の入り口の前です。
こちらからお母様のお部屋に入ります。

足を踏み入れるとすぐ、とても素敵な色使いが目に映ります。
床や壁はもちろん、装飾的なカウンターなどの木の色やタイルの色など。

当社がお施主様と家の色や素材の打ち合わせをする際、ご提案はしますが、当然決めていただくのはお施主様ご自身です。

子世帯のお部屋ももちろんそうでしたが、お母様はご自身の好みやこだわり等、しっかりお持ちになって打ち合わせをされたと思います。


角度を変えました。
正面の腰壁という低い壁の向こうが、キッチンになります。

キッチン腰壁のホワイトとその他の袖壁の水色がきれいにマッチしてお部屋の雰囲気を演出しています。


キッチンに入りました。
こちらもホワイトのストーン調フロアタイルと、食器棚背面のタイルの真っ白な色が映えて清潔感を感じます。

毎日のお料理も楽しくできますね。



洗面所に入りました。
こちらもホワイトの造作洗面台にブルーのタイルがよく似合っています。
ここの壁はクロスですが、キッチンの色合いに合っていますね。

壁付きのミラーはお母様がオンラインショップでご購入されたものです。


トイレに入りました。
こちらも造作の手洗い付き。

トイレの雰囲気にぴったりなデザインとカラーです。



寝室に入りました。
ここの腰壁はホワイトです。
壁はカラー漆喰の水色。先程のリビングダイニングの色と反対です。

おそらくベットの枕元になるであろう場所には作り付けのサイドテーブルがあります。
コンセントがセットされているので、スマートフォンなどの充電場所になるのかな?


振り返るとウォークインクローゼット。
ティファニーブルーのようなカラークロスが美しいです。

 

こちらの二世帯住宅が完成して改めて印象を述べますと、オーナー様が熱心に綿密な打ち合わせをしてくれ、希望やこだわりが詰め込まれた家ができたなと思うのです。

家づくりは一生に一度あるかどうかの大切なイベントです。
後悔なきように時間を掛けてしっかり進めたいですね。

そしてオーナー様ご家族もこの家でいつまでも楽しくお過ごしいただけたらなと思います。