ナチュラルアスカの家

「家族や友人たちとの思い出がたくさん生まれる家」

DATA


【家族構成】
大人2人 子供2人
【建築Data】
1階床面積:87.57㎡(26.44坪)
2階床面積:48.86㎡(14.75坪)
延べ床面積:136.43㎡(41.19坪)

STORY

このオーナー様との最初の出会いは当社へのご訪問からでした。

お話を聞いていくと、実は現在家づくりを進めている住宅会社があるらしいですが、どうも話が上手く伝わらなく、どうしようか?と不安な気持ちでいた時にたまたま紹介してもらった会社が当社らしいのです。

後から分かったことですが、紹介してくれた方は去年お引き渡しが完了していたお施主様でした。
ご縁というのは分からないですね。大変ありがたい事ですが。

他の住宅会社とお話が進んでいたという事もあり、すでに土地は購入されていました。
なのでその土地について教えていただきながら、以前の住宅会社のプランもありましたがまずは当社なりのプランニングを一から始めました。

土地は富士宮市富士見ヶ丘。
建築予定地に行ってみると、川沿いの風光明媚な場所。川の流れる水音しか聞こえないような静かな場所で種類までは分かりませんが川鳥がきれいな声で鳴いていたのを覚えています。

オーナー様の家に対するこだわりとご希望はもちろん、ご家族の生活のあり方を元にしてのプランではありますが、オーナー様は富士宮市の大手企業に勤められており、仕事仲間をご自宅に呼んでワイワイやるのがお好きらしくリビングダイニングなどの部屋は広めに。
そこからお庭へ出てバーベキューなどを楽しめる家の間取りにしたいという事でした。

もし集まりが長引き夜遅くなった場合でも、同僚や部下が泊まれる部屋があればという希望もされていました。
オーナー様のお人柄と仲間への思いやりを感じ、その楽しい集まりが見えてくるような気がしました。

時間をたっぷりかけたプランニングの後、着工し完成したのがこちらの家です。

まずは外観から。

当社はプランニングに関しては例えば3LDKが基本だとか、1階にリビングダイニングとか、お部屋の大きさがいくつまでというような決まりがありません。

まずはお施主様がどんな生活をしたいのか、どんな子育てをしたいのか、どんな楽しみや趣味があるのかを聞きそれをヒントにしながらプランニングしていきます。あくまでも間取り優先で進めますが、当然お施主様ご自身が考えている家やお部屋のデザイン、採用したい素材等も希望がありますのでそれはそれで考慮しながらプランニングを進めていきます。

家の外観なども間取りを決めながら耐震構造にも配慮し、お施主様と決めていきます。

お庭側から見てみました。
1階の大きめの窓はLDKの窓ですが、そこからお庭にはコンクリートのブロック台があります。
これは、前に書きましたオーナー様が会社の同僚や部下の方々を呼んでの集まりにも使われるそうです。

少し奥の勝手口。
とても使いやすい倉庫への入口になっています。

玄関横の黒い建物は何でしょうか?
小さな窓が一か所だけですね。なぜでしょうか?室内紹介の時ご紹介します。

シンプルですが、モダンな玄関ドアとは対照的な周りのオレンジ色のタイル。このあたりにオーナー様の個性を感じますね。

では玄関から中に入ってみます。
床はアカシア材、壁は漆喰です。

かわいい造作家具(既製品ではなくオーナー様のご希望に合わせて造った家具)のシューズボックスが見えます。
まずはすぐ右側にあるリビングダイニングに入ってみます。

15帖程のリビングダイニングはキッチンへとつながっています。
窓は南面側に面していて、暖かい日の光が入っています。

ソファー側に回って見てみると、今入ってきた玄関側のドアが見えます。
正面のテレビ台の裏にエコカラットを貼りました。このあたりの素材選びはオーナー様のこだわりです。
この写真からは分かりづらいですが、テレビ台も造作家具で当社で造らせていただきました。

背面のエコカラットとマッチしたテレビ台のカラーもオーナー様チョイス。
今は展示用の当社の小さめのテレビが置いてありますが、オーナー様の持ち込まれるテレビは大画面らしく
このリビングの雰囲気にピッタリ合うことでしょう。

反対のダイニングキッチン側を見ています。

左奥がキッチンになっていて、キッチン前のダイニングカウンターも造作家具。

このダイニングカウンターには小物など日頃の生活で必要な物を入れる予定です。
下も引違ドアの収納になっていて、こちらも日用品などを収納するのに使われると思います。
奥の壁にはモザイクタイルを貼り付け。

一番奥から見てみます。

こちらからだと玄関ホールから入ってのリビングダイニング全体がよく見渡せます。

ダイニングの一番奥に窓に向いたカウンターテーブルがあります。

ここはスタディーコーナー。現在まだお子様は小さいですが、小学生ぐらいになればここで学校の宿題などをお母さんに見守られながらすることが出来ますね。

もちろん奥様やオーナー様のちょっとした事務仕事などにも。
大きな横滑り窓になっていてこの家は川沿いの家なので開放すれば気持ちのいい涼しい風が入ってきます。
玄関ドアを同時に開放すればリビングダイニングの空気を一気に交換出来ます。

ダイニングから続くキッチンに入りました。
カウンター越しにリビングダイニング全体が見渡せる位置にあります。
キッチンの奥にレンガ柄の場所があります。

左右ともパントリーで可動棚になっています。
これだけのスペースがあれば食器や鍋や保存のきく食材などを保管しておけます。

振り返ると2階への階段が見えます。
よく見るとその前に扉。この扉は1階と2階を区切る扉です。

寒い冬の時期、2階からの冷たい空気が1階に降りてこないようにとの工夫です。


キッチンを出て右に行くと洗面台が設置されています。
この洗面台も造作家具でオーナー様のご希望を聞きながら制作しました。

その過程を少し書いてみますと、

①プランニング時に設置場所と主な使い方などをお聞きする。(高さや幅など寸法まで)

②収納品やそれに合わせての大きさなど、完成時のイメージをお聞きする。

③使用する素材決め。

水回りという事で日常の使用に支障のでない、防水性のある傷の付きにくい素材をご提案しました。

④後は色決めですね。イメージに合うカラーを決めていただきました。

今回の洗面台の使用方法としては、洗面脱衣室に入れ込むのではなく日常的にお子さんの帰宅時の手洗いなど、使う頻度に合わせて場所を設定しました。

洗面台の正面は脱衣室、洗濯室、それに繋がる浴室(ユニットバス)になっています。
先程書いたように脱衣室に洗面台を入れ込まなかったので、脱衣室は広く使えます。

洗濯機の横にはモザイクタイルを貼った洗濯洗剤を置けるニッチを設置しました。
使いやすさだけでなくちょっとした色使いのかわいさを感じ、日常も楽しく過ごせそうですね。

6帖程の和室です。

畳は真四角の琉球風畳の色違いの物を互い違いに設置しました。

この部屋はご家族が使うというよりは初めにお伝えしたオーナー様の会社の同僚や部下の方々の集まりが長引き夜遅くなった場合に泊まれる部屋として使われると思います。

この部屋からは扉一枚で玄関に続く廊下に出れます。

最初のコースに戻りますが玄関にはトイレが設置されていて、かわいい手洗いがタイルをバックに設置されています。

落ち着いた感じで壁紙や床の色とも雰囲気が合いますね。


もう一度リビングダイニングへ。

すると先程は触れませんでしたが、入り口のドアの横に一見収納に見える箇所があります。
これは何か?

これは当社のお施主様が度々設置される、自動で床を掃除してくれるロボット掃除機「iRobot ルンバ」の基地です。

ご存じのようにルンバは自動的に動き、床を掃除してくれます。
その収納場所を設置することにより、日常の家事を楽にするだけでなく、ルンバの置き場所への気がかりも解決してくれます。


こちらは階段にある窓です。
決して大きくないですが、階段部の空気を停滞させることなく動かす換気窓になります。

階段入口のドアが冬場など2階からの冷たい空気の流入を防ぐと書きましたが、この窓は反対に夏は1階から2階への空気の対流を助け、冬場などは1階の暖房などで暖められた空気を2階へと導く窓になります。

家の設計をする上で、このような空気の流れをしっかりと考えながらプランを練ることが大切です。

2階に上がっていきます。
2階も1階同様、オーナー様のこだわりがたくさんあります。

2階への階段を登るとミッキーのシルエットが並ぶ壁があります。

壁紙にはいろいろなキャラクターデザインがあります。ミッキー、くまのプーさん、キティちゃん、ドナルドなど。当社のお施主様の中にも採用される方が多くいらっしゃいます。

2階ホールに出ました。
落ち着きのあるグレイッシュなブルーのドアで統一されています。


子ども部屋に入りました。
この家にはまだ小さなお子様がお二人いらっしゃいます。

この子たちがとても愛らしく、当社でのプランニングの打ち合わせ時にかわいいしぐさをいっぱいしてくれて、気持ちを和ませてくれたのを覚えています。

この部屋をお子様だけでお使いになるのはまだ先だと思いますが、将来お二人が小学校に入学し勉強にお使いになる為にある工夫をしました。

それは将来それぞれ個人の部屋にする為にお部屋を二つに仕切れるようにしたことです。
色違いで壁が分かれているところが仕切るポイントになります。

壁の色が黄色とピンクですが選ばれたのはオーナー様ご夫婦です。
お二人のお子様の好みでしょうか?


反対側から見ています。

もちろん収納も別々、内部にお揃いの壁紙を貼ってあります。


子供部屋から廊下に出ました。
廊下にはカラフルなタイル装飾がかわいい、造作家具のカウンター式の手洗いがあります。

こちらもオーナー様の希望をお聞きして設置しました。
カウンターは一見すると木製に見えますが、使用時に濡れてもOKなプラスティック樹脂製のものです。
傷も付きにくいので安心できますね。

お子様たちの勉強が終わった後の寝る前の手洗いなどに1階まで降りることがなく重宝すると思います。


この中廊下には奥様が希望された仕掛けがあります。

洗濯物の室内干しがこの場所で出来る事です。
廊下の幅も広くし、日の当たる窓沿いの天井に室内干しの金物を設置しました。

この事は、もちろんプランニング中から希望されていました。
奥様もお仕事をされており、不在時や外出時の不意な雨や夜間の洗濯干しにそなえ、室内に干し場所がある事はとても便利です。
そして窓は南面についていることもあり、明るい太陽の光が入ってきて洗濯物が早く乾きそうです。

そして、この場所の窓を開ければ、バルコニー部分に外用の物干し場所もあります。
お休みの日など気持ちよくお洗濯が干せますね。




2階の中廊下をバルコニーまで進み、振り返ると正面の階段を上がりきった所に高さの低い入口が見えます。
屋根裏収納への入口です。

中に入ると広いスペースがあり換気と明かり取り用の窓もあります。
壁紙には階段同様、ミッキーがいます。
主にこの場所は頻繁に使用しないものの収納場所です。

丁度出入り口がお子様の背丈ほどなので、しばらくはお子様たちの隠れ家、遊び場になりますね。

丁度この場所は2階の下がり屋根の部分になります。この部分は他の2階の屋根の高さより下げられた部分です。
この部分を下げた事には理由があります。

もともとこの場所は北側に面しプラン上収納部分になる為のスペースでした。
その為、あまり高い天井は必要ありません。天井までの高さは1m40㎝程。
この高さであれば家の広さには法律上算入されません。

その為、固定資産税も抑えられます。
外壁や内壁などの面積も抑えられるので、工事費も下げることが出来ます。

以前他のお施主様もこの方法を採用されて好評をいただきました。

廊下からご夫婦の寝室に入りました。
この部屋もグレートーンのカラーで統一されていて落ち着いた感じです。
一日の疲れも癒されることと思います。




奥への通路を進んでいくと。
広めのウォークインクローゼットがありその奥にも先程の屋根裏収納への入口が。


収納物は主にご夫婦の物になると思います。
先程の屋根裏収納と隣り合わせになっており、スペースは繋がってはいませんが、壁に換気窓をつけました。

反対側には換気扇も付いていて、ご家族用の窓を少し開け、中間の換気窓を開け、換気扇を回せば
この中の換気が行えます。空気がこもりそうな収納場所ですから換気は大事ですね。


階段を降り、玄関ホールまで降りてくるとまだ入っていないお部屋があります。
このお部屋は何か?

このお部屋は完全防音施工の「シアタールーム」です。
まだ音響設備が設置されていないので分かりづらいかもしれませんが、6帖程の広さです。

防音設備としては外壁には当社の標準採用の断熱材「セルロースファイバー」を住宅で採用する場合の倍の厚さ約21㎝にしています。

セルロースファイバーは断熱効果も高いですが、音を遮断する防音効果にも優れます。
当社の過去のお施主様の中にはやはり「シアタールーム」を設置したり楽器を奏でる音楽室として使われている方もいらっしゃいます。

外部から見ると「シアタールーム」は他の部分より趣が変わり窓も小さく、防音性を重視しています。
グレーに塗られた外壁部分です。

この家のオーナー様は当初より会社の仲間とワイワイ集まりをされることが家づくりの楽しみの一つということでした。
このシアタールームも皆さんでワイワイ楽しめる場所になるといいですね。


玄関横にはもう一つの入口があり、広めのアウトドア用品の収納場所になっています。
お子様たちの三輪車はもちろん、サイクリング用の自転車なども楽々入ります。

この場所からは玄関ドアを介さないで外に出られるドアも設置されています。
お庭で行われるバーベキュー道具の設置や収納にもぴったりですね。

このオーナー様の家はご紹介したいお部屋やポイントがたくさんありました。

それだけ、オーナー様の家やご家族に対する思いが強かったのだと思います。
これからこの家ではご家族、そして仲間との数々のイベントが開催されることでしょう。

当社としてもオーナー様の家へのご希望や夢が大きく広がれば広がるほど、その夢の実現に向けやりがいも大きくなります。