ナチュラルアスカの家

「ご家族と元気いっぱいなワンちゃんが一緒に暮らす家」

DATA


【家族構成】
大人2人 子供1人
【建築Data】
1階床面積:59.83㎡(18.06坪)
2階床面積:42.23㎡(12.75坪)
延べ床面積:102.06㎡(30.81坪)

STORY

こちらのオーナー様との最初の出会いは、オーナー様奥様が当社のインスタを見て気に入ってくださり当社に訪問していただいたところからでした。

その後、実際に見学会等で当社の家を何度かご見学され、ご自身の家へのイメージをご確認されたようです。

オーナー様にとって最初の課題は土地探しでした。

当初はご主人様のご実家所有の土地に建てるというご希望でしたが、土地の場所がご主人様が勤務されている会社への通勤距離が遠くなることなど、ご家族の将来の在り方を考えた場合、土地を買い求めるという方向に変更されました。

希望の土地の場所には奥様のご希望も反映されました。

それは奥様のおばあ様の家が近い富士市比奈地区です。
奥様は高校通学時、学校の近くに家があったおばあ様にはとてもお世話になったそうです。
この地区なら大好きなおばあ様に会おうと思ったときにすぐに会いに行けます。

それとこの地区は、ご主人様の会社への通勤距離も近くなりいろいろ便が良さそうなので候補に挙がりました。

オーナー様の土地候補は他にもいくつかございましたが、当社としても少しでもオーナー様が生活するために有利に過ごせそうな土地を探したり、家を建てた場合のプランニングのシミュレーションをしてご提案しました。

そして決まった土地は、何よりもおばあ様の家に車で数分で行ける距離。
保育園も歩いて行ける距離。小学校も中学校もお子様の足でも10分以内に行けそうな、とても便が良さそうな土地です。
周辺に「泉の里湧水公園」という富士山の湧水が小川に流れるような環境も清々しい場所です。
もちろん、ご主人様の通勤時間も距離もアパートに住んでいた頃より短縮されました。

ご希望の土地も決まり家のプランニングです。

当社の場合プランニングには時間をかけます。日当たりや風の抜け道などその土地にある自然環境や隣地の状況はもちろんプランニングに反映させますが、何よりもオーナー様の生活へのこだわりやご希望に合わせてオーナー様にとって住みやすいプランをご提案していきます。

そんなオーナー様の夢とご希望が叶った家が完成しました。
これからご紹介していきます。

まずは外観からです。

外観はテラコッタ風の粘土瓦に漆喰塗り壁の仕上げです。
日が当たっている方向は南になります。

家のプランニングを進めるにあたり、気になったのは家の奥方向です。隣接の家が東面南面と近接しているので、午後を過ぎると日陰になってしまい日が届きません。

そのためプランに一工夫しました。
家の西面方向に1階部分のお部屋を出してみました。

こうすることにより、南からの光がお部屋の中に入りやすくなります。手前の引違窓の部分です。



更にここでもう一工夫必要でした。

お部屋を出した方向は道路側、そして西面です。
西面というと夕日の日差しが強いイメージがあります。そして道路側は通行する人の目も気になりますね。

それを遮る方法は二つ。一つは西面に窓を付けないこと。
室内のこの部分は、ちょうどリビングのテレビを設置する方向なので壁に窓は必要ありません。
その為西日や通行者の視線を遮ることができます。

しかし、あまり壁ばかりを付けてしまうと圧迫感や風通しの問題もでます。
その為のもう一つの工夫は、窓は付けてもアウターシェードを設置して夏の強い西日を遮るようにしたことです。
こうすれば、必要に応じて開いたり閉じたりして、西日や視線を遮断することが出来ますね。

ウッドデッキとセットで設置すれば、上手にアウターシェードを固定することが出来ます。

いよいよ玄関前です。
ブルーの玄関ドアと外壁のホワイト系のカラーが上手くマッチしています。
中に入ってみましょう。

ブラウンに着色されたパイン材の床の奥のドアはリビングダイニングの入口です。


視線を変えてみます。
たっぷり収納のシューズクロークとコートなどを掛けるハンガーがあります。

ふと玄関の天井を見上げるとトリコロールカラーが可愛い、気球デザインの照明がぶら下がっています。

当社の場合、照明器具は基本オーナー様が選ばれます。
オンラインショップを利用して取り寄せたり、あちこちのインテリアショップなどに行かれて探されるようです。

しかしこれはオーナー様に負担をかけるものではありません。

昨今ネット上では、照明器具はとてもお安く売られています。
当社など業者の仕入れ値段とほとんど変わらない物もあります。オーナー様に少しでもお安く、
ご自身の趣味や嗜好にあった照明を見つけていただきたい、そんな意味合いもあります。

もちろん全て、または何箇所かの照明器具を当社がご提案させていただくこともございます。

実際当社のお施主様方、特に奥様が家のお引き渡しの後に「自分達で好きな照明器具を探せたのがとても楽しかったです。」と言ってくださったこともありました。

それではドアを開けて部屋に入ります。

ドアを開けるとすぐにリビングダイニングが広がります。

右奥にテレビ台が見えます。外観のお話の際にご説明した通りこの方向は西側になりますが、テレビを設置するので窓などは必要ありません。

そこで南面には大きめの窓が設置されています。

こちらも最初に指摘した隣接の家が東面南面と近接しており、午後になると日陰になってしまい日が差してこないので、家の西面方向に1階部分のお部屋を出した所になります。

お部屋を近隣と離したことにより、この窓からは南側よりずっと日が入ってきます。

少し角度を変えキッチン側を見たところです。

キッチンへは壁一枚を隔てダイニングと分けました。
この壁がキッチン内で作業中の手元を程よく隠してくれます。
これなら来客時にお料理することがあっても広々とお料理できますね。

この壁の開口をあまり狭くしてしまうとお料理をする奥様が孤立してしまうので、ダイニングにいるご主人様との会話も楽しめるくらいの広さにしています。



リビング側に近づいてみます。
南側の窓から明るい光が入っています。

よく見ると掃出し窓だと思った窓下に収納があります。
この棚にも実は一工夫。
この棚はもちろん収納用にも使えますが、ベンチとしても使えるのです。
オーナー様ご主人はお勤め先の会社の仲間と、よくBBQなどの集まりを仲間の持ち回りでされるんだとか。

そんな時、この窓下棚がベンチとして活躍します。
仲間はご本人だけでなく、ご家族も一緒に来られるようです。
その大人数全ての方の椅子の用意は大変なので、手軽に使えるこのベンチは重宝するようです。

ベンチとして使うための強度はしっかり備えています。
私も一度偶然その集まりの開催時にお尋ねしたことがありますが、皆様このベンチなどを使い楽しそうに語り合っていました。

リビングの端に行き反対側を見てみます。

先程のダイニング部分と2階への階段が見えています。


リビングの奥まで入り反対側を見ました。
キッチンがあり、その奥に階段下のパントリーが見えています。


ふと、手前に椅子があり簡単な造作テーブルがあります。
これはワークスペースです。

キッチン横にあり奥様が家計簿など事務仕事をしたりします。
将来お子様が大きくなったらここで宿題をさせ奥様やご主人様が見てあげるのもいいですね。

キッチンでお料理などを作りながら傍らでお子様の様子が見られれば、安心して作業に取りかかれます。

さあ、これからキッチンに入って行きます。


キッチンのバックヤードの造作の食器棚です。この食器棚には奥様の希望をいっぱい詰めました。

まずは、今あるもの、この家に住まわれてから・将来増やすものなどを考えながら収納スペースの大きさを考慮しました。
炊飯器を置く場所は引出しのように迫り出せる棚にし反対側にはゴミ箱置き場にしました。

素材はパイン材の集成材を使い、床と同じようにブラウンに着色。

背面には光沢のあるグレーのタイルを貼りました。これはオーナー様のご希望です。

キッチンはクリナップ ラクエラを設置しました。廊下を挟んで階段下になるのですが、パントリーへの入口が見えます。

キッチンの配置の特徴としてはリビングからの通路とダイニングそれから洗面脱衣室、浴室につながる通路と、
回遊式にし奥様の家事の効率化を図りました。


キッチンからの写真にも写っていましたが、パントリーに入りました。階段下スペースを使っています。
普段あまり使わないものや保存食などの置き場として利用します。

階段下なので本来使われない空間ですが、空間の形に合わせて棚などを付ければ大容量の収納場所を造れます。


パントリーから洗面脱衣室に向かって歩きはじめると左にコルクボードの掲示板があります。

将来お子様が幼稚園や学校に通い、配られたおしらせや書類などをピンで簡単に止めておけます。
日頃、常に通る生活動線内にありますから忘れずに保管しておけますね。




洗面脱衣室に入りました。

正面に造作で造られた洗面台があります。
向かって左側がタオルなどを置く収納で、右側がお引越し後に洗濯機を置く場所になります。

洗面台は箱の収納部分は大工さんが造り、扉などは建具屋さんが造り、塗装屋さんが塗装をしました。
こちらも、床などの色と合わせた濃い目のブラウンです。

洗面台の天板は木に見えますが、アクリル系の板です。水に濡れても大丈夫。傷も付きにくい素材です。
当社のお施主様がよく採用されます。

洗面ボウルは既製品を使い、周りにタイルを貼りました。
タイルはデザインや形が多種多様にあるため、お好みのものをオーナー様に選んでいただきます。
ご自身でオンラインショップなどで探されるオーナー様もいらっしゃいます。
毎日目に入る場所ですからこだわりたいですね。

隣に設けた収納です。
ご家族が使うタオルやお風呂を出てからの着替えなどをここに収納します。
棚は可動式になっており収納物の大きさや量によって棚の位置を変えられます。

洗濯機置き場横のニッチです。
ここには洗濯洗剤などが並べて置けますね。


洗濯機の横はユニットバス。クリナップ ラクエラのお風呂です。

洗面脱衣室を出るとすぐ横にトイレがあります。
こちらはタイル調のアクセントクロスに、床はクッションフロア仕上げになっています。

上を見上げるとお花のような照明が。こちらも奥様が選ばれました。

手洗いは台を大工さんに加工してもらった造作手洗いです。
ブルーのボウルに、水栓や配管はヴィンテージ風のものを選びトイレの雰囲気に合わせています。


もう一度リビングダイニング側に出てみました。
少し進んで振り返ると2階への階段が見えています。
この家の階段はスキップフロアになっていて、中間に畳2帖ほどの踊り場を設けてあります。

近づいてみます。


階段の踊り場の下は同じく2帖程の空間になっています。

スキップフロアは当社のお施主様が好まれてよくプランに採用されます。
下の部分は天井高は1m40㎝ぐらいですが収納には十分な広さになります。

この場所はこの家の表題にも書きましたが、ワンちゃんの家になります。
ワンちゃんが汚してもいいように床、壁、天井とも汚れても掃除が楽なアクリルパネル仕上げになっています。

傷も付きにくいのでワンちゃんが暴れても大丈夫です。

奥には換気扇と窓を付けました。
換気扇が付いていれば匂いも外に出せます。窓から外が覗けるのでワンちゃんも楽しいかも?

いよいよ2階に上がっていきます。



ダイニング側から階段を登っていきます。

ワンちゃんのお家のスキップフロア上部です。
こちらは畳2帖程の広さになっています。2帖と言っても畳の寸法は琉球風畳の半帖なので半帖が4枚ですが。

ここは、とても気持ちのいい空間です。
まずは、ここからダイニングはもちろんリビングまで見渡せます。ダイニング隣のキッチンも覗けます。

ここからご家族の様子も見られますし、反対にお子様が小学校などに行くようになったらこちらで勉強を
させれば、奥様もキッチンにいながらお子様を見守ることが出来ます。

ご主人様はこちらで寝転んでいると、くつろげてとても気持ちがいいとおっしゃっていました。

背面の窓を開ければリビング側から入ってくる空気を誘導することもでき、外からの新鮮な空気を入れる事もできます。

スキップフロアから2階に上がっていきます。


2階に上がると傍らにかわいい造作の手洗いがあります。

この手洗いは、その前面にあるトイレ用の手洗いです。
廊下にあるので2階にいるときも手洗いをサッと使えますね。


トイレの中です。
オーナー様お気に入りのムーミンのビニールクロス仕上げです。
木製の造作棚はトイレットペーパーなどを置くのかな?
細部まで工夫が施されています。

先程のスキップフロアの上部は吹抜けになっているので、こちらから下が覗けます。
後で覗いてみましょう。


お子様のお部屋です。
二部屋共シンプルなカラーでまとめました。
お子様が大きくなればここをご自分たちの世界に変えていくのでしょう。


先程のスキップフロア上部の開口から下を覗いてみます。
琉球風畳が4枚敷き詰められています。
将来、ここからお子様がお父さんお母さんを呼ぶ声が聞こえてきそうです。

ご夫婦の寝室に入りました。
前方にバルコニーがあります。奥様はこのバルコニーでの洗濯物の干し場を希望されていました。

右側の入口はウォークインクローゼットです。

奥に入って反対側から見てみます。
入口のすぐ横にクローゼットの入口があります。


中のビニールクロスは奥様の希望の柄です。
かわいい柄ですね。


ウォークインクローゼットからもバルコニーに出る事が出来ます。

先程書きましたが、奥様は洗濯物をバルコニーで干されて乾いたら取り込み、このウォークインクローゼット内でたたみ、保管する。そんなお洗濯の家事動線を考えられていたようです。


寝室を出るとすぐ横に階段があります。
この階段は、屋根裏へ繋がる階段です。登ってみます。

2帖程の空間があります。でもここは3階ではありません。屋根の部分の空間を使いお部屋を造りました。
天井高は約1.4mぐらいです。

このお部屋は季節ものの洋服や暖房器具などを置く予定の収納部屋です。
荷物が少ない時などは、お子様の秘密基地やご主人様の隠れ部屋としても使えそうですね。

さて、この家のご案内を一通りしてみました。

次にこの家の注目ポイントをご紹介してまいります。

玄関の中に入った時に何度かチラッと見えていましたが、これは「黒板用の塗料を塗った掲示板」です。

黒板というと皆さん知っての通り、学校などで使うものなので大きさが規格品ですが、この黒板はオーナー様宅の玄関の広さや使い勝手に合わせて、ベースとなる板の大きさを現場で加工し黒板用の塗料を塗ったものです。

生活の中でご家族のコミュニケーションツールとして、伝言などを忘れないようにメモ出来ますね。

 

リビングの天井にハンモックを吊るしました。
人が乗るので安全面を考え、家の構造体である梁にボルトでしっかり固定しました。

ここでハンモックに揺られのんびりできます。
丁度西側の掃出し窓に面しているので窓を少し開けて、季節ごとの風を感じながらゆらゆら楽しめそうですね。

ハンモックの横の照明器具。オーナー様奥様が選ばれたものです。

何かの鳥の巣のようにも見えます。
ハンモックで揺られながら上を見上げれば、小鳥たちがいる森の中にいるような気分になれそうですね。

この家はオーナー様のこだわりが家本体のプランだけでなく、細部や小物などにも多く反映されています。

そんなオーナー様に、家を建てようと決めたときから、プランニング、建てている途中、そしてお住みになってからのお気持ちやこの家の印象などを「お客様の声」として書いていただきましたのでご紹介したいと思います。

これから家を建てようとされている皆さまにはとても参考になる内容なので、是非ご一読ください。