あなたにとって家とは何ですか?
あなたの家への理想、憧れ、夢を聞かせてください。
そして家を建てたら、そこでどんな生活がしたいですか?
朝日の光が降り注ぐキッチンで家族の朝食の支度、窓からは小鳥のさえずりも聞こえてきます。
ご主人やお子様達も、いつもならそろそろ起こす時間ですが今日は日曜日。
特別にもう少しゆっくり寝かせてあげよう。
夕食も終わり、寝るまでのゆっくりとした時間。
「そうだ、今日は新月の日。いつもは見えない星も今夜は見ることができるかもしれない」
灯りを消し、2階のバルコニーから天体望遠鏡を出して覗いてみる。
寒さを忘れて楽しい時間。
今日は月一度、お庭で恒例のBBQ。
いつも仲良しの友人や、仕事仲間、子供の友達も招待しました。
回を重ねるごとに参加メンバーも増えていきます。
今日の食材は足りるかな?
今日は僕の誕生日。学校の友達を始め、おじいちゃんやおばあちゃんも家に来てくれます。
どんな誕生日プレゼントを持って来てくれるかな?
そうだ!みんなが来るから自分の部屋を整理整頓、キレイに掃除しておこう。
どんな家族にも幸せな日々の暮らしがあります。
そして「家」はその暮らしを確実に守っていかなければなりません。
そして「家」は家族の健康、予期せぬ災害、生涯を通じた家計、など一生を通じてご家族を守る存在でなければなりません。
では「家族を守る家とは?」
家はその性能によって下の5つを保証するものでなければなりません。
1.家族の健康
家と家族の健康って何か関係ありますか?
よくそういう質問を受けます。
でも住環境と病気には密接な関係があると言われています。
日本ではまだあまり言われていませんが、住環境の改善が注目され進められているヨーロッパ、特にイギリスでは病院の診察では医者がまず患者に病気の症状に合わせて住環境の質問をするらしいです。
住環境で健康に係ることとしては大きく分けて温熱環境とシックハウス症候群です。
温熱環境とは主には夏の暑さ対策と冬の寒さ対策ですが、それだけではなく部屋間の温度差や部屋内の温度差などの対策が考えられます。
これら全ては家の断熱性能に起因します。
具体的にいえば冬の寒い日の寝室からトイレへの移動、寒い日の入浴、部屋内の天井と床との温度差など、特にお子様がまだ小さいご家庭やご自身が高齢になってから、これらの住環境によるアトピー性皮膚炎やヒートショックによる心臓や脳の病気は住環境による健康被害です。
そして、シックハウス対策。
シックハウス症候群とは家を建てるときに使用する建材などから主にホルムアルデヒドなどの防腐剤などが揮散して人体に影響を与えます。
住まわれる方の体質によってはかなり重い健康被害を招くことになります。
化学薬品のボンドを使っている新建材はなるべく使わず、構造材と床材や壁材は無垢の床材や漆喰を、その特性を知り使うことは健康への配慮だけでなく肌触りや光沢など日常生活での安らぎにも繋がります。
加えて、ダニやカビなどの発生による人体への影響も、家の断熱性能の低さや断熱材の種類などによる健康被害です。
ご家族の健康を守っていく為には家の性能を考えることは絶対必要なことです。
2.省エネ
今の住宅性能には目標があります。
それは国土交通省などが進めている制度で、全ての建物は2025年までに省エネ基準を義務化することです。
その背景は地球温暖化問題や東日本大震災を経験してエネルギー消費量の削減に対する要望もあり、すべての新築住宅を対象に省エネ新基準への適合の義務付けを決定しました。
簡単に内容を言いますと、建物自体の断熱性能を高断熱にするのはもちろん、エアコン等省エネ型の設備機器を搭載して家の省エネ化を図ろうとする制度です。
これから家を建てて住むということを考えた場合、制度だけでなく実際にこの基準かこの基準以上の家を建ててそのメリットを享受したほうがいいと思います。
具体的なメリットはやはり断熱性能が高くなったことにより、冬の昼間、太陽の光で温まったお部屋の暖かい空気が日が沈んでも下がりにくく、夏は昼間の熱い太陽からの熱が断熱性能の高い壁や窓により遮断されてお部屋の室度が上がりにくいなどがあります。
それにより家庭で使われる電気代の中の約50%以上が使われるエアコン、給湯に使われる電気代を少なくできます。
家の断熱性を上げ、将来にかかるであろう電気代などの光熱費を少なくしていくことはご家族の家計を守るために大事なことです。
3.家の耐久性
家の耐久性とは、家をどのぐらい長持ちさせられるか、ということですね。
でもここで重要な事が二つあります。
一つ目は家を長持ちさせるためにはメンテナンスが必要で将来的にはいくらぐらい掛かるかということ。
二つ目は家を劣化させる原因の一つの結露、特に壁内結露(壁内結露は文字通り壁の中の結露。目に見えないのでいつの間にか進行して気付いたら家の構造の致命傷になる時もあります)を予防する必要性です。
そしてこの二つを解決するために当社は脱サイディング宣言をしました。
一般的に新築現場で用いられている外壁材の8割は「窯業系サイディング」かと思われます。
コストが安く工期が短縮できるので、作り手側に選ばれていると考えます。
サイディングの素地は新築時は問題無いですが、年数が経って表面塗料が劣化すると吸水性がでてきて、雨などが壁の中まで浸透してしまいます。
塗装によって品質が維持されているので、10年サイクルの塗装工事が欠かせません。
特にサイディングの防水材であるコーキングは露出しているため太陽の紫外線により劣化しやすく基本的に外壁塗装時に交換が必要になります。
外壁の塗装に合わせコーキング交換の工事をすることははかなりの工事金額になります。
(35坪ぐらいの家でコーキング交換を入れたら150万円前後)
ナチュラルアスカの家は塗壁採用でコーキングなどの防水材は仕上材の中にあり露出していません。
コーキング工事が必要ないので工事金額は安く済みます。
(35坪ぐらいの家で100万円以内)
家の外壁の劣化は太陽からの紫外線があるので、メンテナンスフリーになることはないと思っています。
ただ、将来そのどうしてもかかるメンテナンス費用をできるだけ安く抑えたい。
これも家族の家計を守る上で大事なことですね。
4.耐震性
家の役割で大事なことは日々の生活の中の過ごしやすさや、快適さやそこから感じる癒やしなどがあります。
でも毎年のようにやってくる台風や豪雨。
100年または1000年に一度来る大地震や巨大地震などの自然災害から家族を守ることも家に課せられた使命です。
それでは具体的どうしたらいいかというと耐震、制震(オプション)を同時に考えます。
まずは木造の耐震性を考えた場合、地震が発生した場合の力を建物躯体にどのように伝達し、対抗し逃がすか、という考え方をします。
力に対抗する場合は壁の強さですね。壁を強くすれば地震に対抗できます。
耐震という考えはその解決策です。(耐震等級)
ただ、木造住宅の場合、鉄骨造やコンクリート造の建物とは違った特性があります。
それは木造建物の材料である木材やその構造に柔軟性やしなりがあること。
そのしなり特性を活かし制振装置を使った耐震対策は、特に繰り返し発生する地震には効果があります。(制振装置)
家の耐震についてもっと知りたい方は、こちらをご覧ください。
ブログ:「これからの家に求められる大事な性能とは?」基本スペック木造編
5.資産
日本の木造住宅はいったい何年もつのでしょうか?
一般的には、木造住宅の寿命は27年ないしは30年と言われています。
でもこれは国税庁の減価償却資産の耐用年数から考えた場合の数字です。
実際には、今の木造在来工法の元の構造である神社、仏閣などの木造住宅には100年以上、場合によっては500年以上前のものもあります。
ただ、これらの建物については組織的な宮大工が何代にも渡り継承し計画的にメンテナンスした結果だと思います。
この考え方は建物を資産としてとらえて保護していくというものですね。
同じように一般的な木造住宅も資産と捉えしっかりとした材料・工法・メンテナンスで保護していく必要があります。
何故かというと、住宅の出発点は大概の場合、住宅ローンを組むことから始まるからです。
住宅ローンは毎年、残債に応じた価値がなければなりません。
35年ローンなら35年それ以上の。
しかし資産としての家はそれだけの理由だけで家族を守っていくわけではありません。
今はまだ小さいお子様が、将来この家を巣立ってもしかしたら家族を増やして戻って来るかもしれません。
当社ではこれからも小さいお子様の将来の生活まで守る、そんな家づくりをしたいと思います。