富士宮市外神に建つ家です。
オーナー様のお話は、ご実家を増築したいというご相談でした。
ご実家は代々農家なのか広い敷地が広がっており、その殆どが畑になっていました。
ご実家はおそらく昭和期に建てられた家。
建築基準法的にいえば、1981年、昭和56年以前に建てられた旧耐震の家です。
私の実家もそうだったように、畳の敷かれた和室の多い家で、外観も和風でした。
増築プランをいくつかご提案させていただきましたが、敷地の性質上南に増築部分が面するようになってしまい、そうすると既存宅への日当たりが悪くなり駐車場も取りにくいということで、計画変更。
畑として使用している土地の一角に家を新築することとなりました。
完成した家のテーマは和モダン。
内装に使われている床材は檜。壁は漆喰で仕上げました。
この家のプランにある特徴的な空間は、南面につくられた奥様ご希望の室内物干しスペース。
物干しスペースと名はあるものの、干すものがないときは間仕切りの扉をオープンにしてリビングを大きく広く使うことができます。
洗濯物を干しているときに急な来客があった場合は、シャッと閉めれば即隠せます。
もちろん洗濯室も近いので、洗い~干し~と効率よく家事が行えますね。
お部屋全室が自然素材の檜の床と漆喰の壁・天井なので、見た目にもやわらかく感じ、点検などに伺った際には檜のいい香りに満ちていました。