こんにちはアスカ工務店遠藤です。
富士宮市青木平の家「英国風カントリーハウス」では当社のオススメで
ナチュラルアスカの家で標準採用している断熱材「セルロースファイバーを壁内や天井に
吹き込みました。
今日は昨日に引き続きセルロースファイバーを使うメリットのおさらいをします。
4.調湿効果
皆さんは、雨の日靴が濡れてしまった時にどのように乾かしますか?
よく新聞紙をくしゃくしゃにして靴の中に突っ込みますよね。 すると次の日になるとだいたい乾いていると思います。
もし もっと乾かしたければ新聞紙をもっと細かくすれば 新聞紙の表面積がもっと広がり、乾きやすくなります。
その新聞紙をもっともっと細かくして粉砕したものがセルロスファイバーと思ってくれれば、分かりやすいと思います。
セルローズファイバーは木質繊維の為、湿気を吸ったり、吐いたりする性質の為、表面結露、内部結露を防ぐのに大きな効果があります。
一般に吸湿性のある材料は、含湿性能が大きいものが多いので結露が生じても、その水分を材料内部へ拡散してしまい、
表面 に水滴としてあらわれなくなります。
要は結露しにくいといえます。
5.遮音効果
人は生活しているといろいろ音のストレスがあると思います。車の音だったり工場の機械の音だったり、
人の話し声など。
かわいい子供の声やピアノの音なども当事者にとっては癒されるものでも、他人から聞けば聞くに堪えない事もあります。
そんな音(家の外からの音や、自分の家からの子供のピアノなどの音など)をかなりカットしてくれるのが
壁の中にパンパンに詰まったセルロースファイバーです。
セルロースファイバーはそれ自体に多数の微細な穴があり(多孔性)、吸音効果があります。
さらに、高密度(グラスウールの3~4倍)に隙間なく充填することにより、壁の中には音を伝える役割を持つ空気が
ほとんど存在しない状態になるので、室内外からの騒音が伝わりにくくなります。
特に、アメリカでは空港周辺の防音材として使用されるほど優れた防音効果があります。
ここでもう一度セルロースファイバーのメリットをまとめてみると
1.なんといっても断熱効果が高い。
2.ホウ酸効果により防火性能がある。
3.ホウ酸効果により防虫効果がある。
4.新聞紙のチップが原料の為、調湿効果がありお部屋の余分な湿気を取る。
5.セルロースの充填密度により遮音効果がある。
今まで、セルロースファイバーのメリットについて書いてきましたがデメリットはないのでしょうか?
セルロースファイバーのデメリット
1.工事のコストがグラスウーなどその他の断熱材と比較すると高い。
(ただ断熱以外に省エネになるという付加価値が高いので、そちらまで考慮すると安いと判断しています。)
2.施工時に専用機械と専門職人が必要
(全棟標準採用することで、専門性の高い職人集団を形成しております)
3.パンパンに詰めるので、ボードが膨らんでしまう。
(最初の方で書きましたが、吹き込む前に押さえの木を打ち付ければ問題ないと思います。)
4.長期的には沈下して上部に隙間ができてしまう。
(55k以上にパンパンに吹き込むため沈下はほとんど発生していないと思います。 )
以上です。
ただデメリットの2番の施工時に専用機械と専門職人が必要については、これは反対にメリットと言うか
断熱性能の安定のために必要な要件がありますのでそれを書こうと思います。