中古住宅のリフォームを頼みたいというご相談がありました。

STORY

こんにちは、アスカ工務店の遠藤です。

お客様から、中古住宅のリフォームを頼みたいというご相談をいただきました。

(上記写真はネットから拝借したもので本文とは無関係です。)


お話は、現在住んでいる自宅を売却し、少し離れた場所にある実家をリフォームして
住みたい、という内容でした。

当社にお越しいただき詳細をお聞きする内、私としては腑に落ちない部分があり失礼かと思いましたが、その辺りを深くお聞きしました。

現在住んでいる家を売ってしまうとのお話でしたが、その場所はスーパーや病院も近く、銀行なども歩いて行ける比較的利便性の良い町中。

ご実家の方も、決して田舎だったり特別交通の便が悪いわけではありませんが、今住んでいる家の方が生活の便が良さそうだし、査定したわけではありませんが資産価値としては高いような気がします。

 

私は、当社にご相談いただいたお客様、特に年齢のお若いお客様にはこうお伝えします。
「家づくりには予算がとても大事です。しかしでき
れば、資産価値が高い不動産を選ばれた方がいいですよ」、と。

交通の便等理由は様々ありますが、一番の理由は、先の将来、何らかの理由でこの家を売りたい、となったとき、当たり前ですが資産価値が高い不動産の方が高く売れますし、タイミングもありますが通常より短期間で買い手が付く可能性もあります。

 

確かに、誤解を恐れずに言えば、当社がある富士市もそうですが富士山側に登った山間部には、安い中古住宅がたくさんあります。
過去に、この地域の中古住宅の情報を持参され、性能向上リノベーションがしたいけどこの中古住宅どうですか?とご相談にいらっしゃったお客様がいました。

その中古住宅の価格は確か300万円位だったでしょうか、現地確認に向かいましたが、土地の広さも60坪以上そこそこあり、周辺自然環境も良さそうで、リノベーションするには検査が必要ですが古民家風で良さそうな場所でした。

ただ、ご近所も同築年数の家が多いように見受けられ、空き家もありそうでした。
もしもこの家を購入し性能向上リノベーションをした場合、確かに予算的にはぴったりかと思いますが、お客様はまだ20代のご夫婦だったので、40年後50年後あるいはもっとかもしれませんが、家を売って施設に入りたい、独立した子どもたちに一緒に住もうと呼ばれたので家を売りたい、高齢で車の運転も大変なので街中の賃貸アパートに引っ越したいとなったとき、この家の処分は大変だと思います。

 

 

今回ご相談いただいたお客様も、ご自身の思い出の詰まったご実家だったのでなんとかまた住みたいというお気持ちでしたが、いろいろお話した結果、現在住んでいる家に住み続けるという結論に至りました。

確かに、家の価値は、人それぞれ。
私が当然のように意見できることではないですが、やはりご相談を受けた以上、上記のような価値観やいろいろな事例等をお話させていただき、最終的にはお客様の判断で進めていければと思います。