再考家の性能について(失敗しない家のプランづくりとは?)5

STORY

こんにちはアスカ工務店遠藤です。

失敗しない家のプランづくり 4回目です。

「家族が安心できてくつろげる間取り」ってどんな間取りなのか?

家族がくつろぐ空間とは具体的にどんな空間でしょうか?

確かに間取りは重要な問題です。 では、家族が安心できてくつろげる間取りって、
どんな間取りなんでしょう?

逆に家族がいつもバラバラで各自の部屋にひきこもるような、
楽しく過ごすことができない間取りってどんなんでしょうか?

間取りをどう考えてしていくのか?

ポイントは、家族を基準に考えた場合 お子さんたちが
まだ小さいときから蓄積される親子、夫婦の間の信頼関係。
それがだんだん高まって潜在意識にまでなっていくと時だと思います。

人間は、普通にものを考えている顕在意識は5%くらいで、
あとの95%は潜在意識によって活動しているんだそうです。
つまり日々の生活も95%が無意識によるもの。
という事ですよね。

家族の誰かの体調が悪かったり、精神的に不安定だったり、
というような不調を口にしなくても感じることありませんか?
心配かけまいと普段通りに振舞っていても、95%の潜在意識
による行動から察することができるということです。

私の知人宅の話ですが、
父親が帰ると、それまでリビングで奥さんと娘2人は
楽しそうに会話をしていたのに、2人の娘はすぐに自分達の部屋に
入ってしまうそうです。

「私がいると居辛いのかな・・・」と話していましたが、
これはすごく寂しい話ですよね。
多分無意識のうちに、父親が口うるさいとか何の話をすればいいかわからない
という気持ちがあり、部屋にこもってしまうのではないでしょうか。

つまり無意識の中に、過去の家族の間の、特に父親と娘達の間に信頼関係とか
共感とかが形成されていなかったことが原因かもしれません。

住宅を考える上での大切なポイントは、
家族の間に信頼関係や共感などを得ることのできる空間づくり
ではないですか?

考えなくても自然にそちらに足が向かうような、
ホッとする空間をつくるということですね。
それは、それぞれの家族によって違うとは思いますが、
それができれば家族全員がくつろげる空間になると思います。

それはやさしい明かりが照らしてくれるリビングでしょうか?
家族で手作りしたウッドデッキでしょうか?
ポカポカひなたぼっこできる縁側でしょうか?

気付けば、家族が集まっている。
そして、うとうと昼寝をしながら、TVを見ながら、星を見ながら、
きれいな花を見ながら、他愛もない会話をする。
こんな日々の会話の積み重ねが、家族の間の信頼関係や共感を感じ、
潜在意識化のつながりを少しずつ作り出してくれるのではないで
しょうか?

家づくりを考えるときには、このホッとする場所をどう作るか。
これが大事なんですね。
お父さんのこだわりだけ、お母さんのこだわりだけ、ではダメです。

家族全員にとって本当にくつろげる空間とはどういう空間なのか、
ということがこれから先、長い年月の中で家族が幸せに暮らす上で、
重要なポイントになると思います。