ナチュラルアスカの家

富士市五貫島の家。基礎鉄筋工事

STORY

こんにちはアスカ工務店遠藤です。

今日は富士市五貫島の家の工事進捗状況です。

この家は、実は私に関係した事柄があります。
この家は私の自宅から歩いて1分の分譲地内にあります。

最初お施主様にこの地域に土地を探されていることを聞き、この土地をご紹介した時に、
その事はお伝えしました。
私としてはお施主様が私の住む地域に来てくれ同じ班に入ってくれればとてもうれしい事でした。

ただ、おそらくですがお施主様はこの場所を選ばれないだろうと思っていました。
やはり、いくら何でも家を建てた建築業者の家の近くには住まないだろうと。
この地域、当時は他にも土地の候補にしてもいい土地は他にもありましたから。

ただ、その考えをうれしくも破ってくれこの土地に決めてくれたときは、とてもうれしかったです。
家を完成してからも地域のいろいろなイベントでお会いできますし、協力することも
あるかもしれません。

将来を見据える目がはっきりされているお施主様ですからご自分たちの今の通勤の件や
お子様たちの通学など、私とは関係ないところで決心されたとは思いますがそれでもうれしかったです。

自分の事はさて置き、この家の基礎工事分についてのお話を書きます。

まずは掘方工事


ユンボという土地を掘削する機械で基礎の位置を掘っていきます。

地中からの湿気止めのビニールシートを敷きながらコンクリートを打ちます。
このコンクリートは家を支えるというよりは捨てコンクリートと言って家の位置を定めるものです。

鉄筋をセットし終わったところです。
私の以前のブログにも何回か書いてますが、家の強度はまずは基礎工事です。

そして基礎の中で一番大事な工事はこの鉄筋工事です。
鉄筋工事の善し悪しが基礎の強さを決めているといっても言い過ぎではありません。

ここで繰り返しになりますが、当社の設計プロセスを書きますと

1.お施主様と家の間取りについて十分に打ち合わせ。
 
2.完成した間取りについて耐震上の検討と許容応力度計算に基づいた構造計算。
 耐震、台風などの強風など外からの力に対抗できる強度にします。

3.許容応力度計算に基づいた構造計算から自重や出された外部からの力に対抗する
 基礎の抵抗力。主には鉄筋の配筋を検討します。

4.基礎部分の力だけでなく家本体の木部の柱や梁などの太さ、長さなどの検討をします。

5.耐震等級3を基本にして各箇所、各部材を配置します。

簡単に書くと以上ですが、重要なことは木造住宅だろうが、許容応力度計算に基づく
構造計算は必須になります。

構造計算すると基礎のどの部分に強い力がかかるかが分かります。
その力がかかる部分を鉄筋で補強します。

今回の現場は力がかかる部分はより鉄筋量を増やし補強しています。

強い力がかかる場所は補強筋を入れます。分かりますか?

一般的に基礎の鉄筋は構造計算をやるやらないは別にして均一に組んで終わりです。
私もいろいろな建設会社の基礎鉄筋を見てきましたが、力がかかるかからない関係なく
均一に組んであるだけです。

それでも建築基準法には問題ありません。
そんな規定がないだけです。

当社の場合、そのあたりは建築基準法に決まっていなくても将来の大地震に備え
補強していきたいと思います。

この基礎も来週コンクリート打設です。
いよいよ上棟日が近くなります。