こんにちはアスカ工務店遠藤です。
ある80歳過ぎの高齢のご夫婦から雨漏り修理のご依頼を受けました。
2階のバルコニー部分から1階の洋室に雨漏りがしているとの事です。
現場を一通り確認させていただいたら奥様から
「もう主人ともども年をとってきたので2階の寝室を1階に移そうと思っています。
2階のバルコニーも使うあてがなく、掃除も大変なので、屋根に変更できませんか?」
というご要望をされました。
かなり広めのバルコニーでしたが工事としては問題がないので、さっそく見積もり変更をしましたが、
再度、ご要望があり、
「2階のご主人の寝室と別の部屋の娘さんの寝室を1階に移す際、
今の1階の部屋が冬かなり寒いので断熱工事が出来ませんか?」という事です。
初回訪問よりお会いしてますが、末の娘さんは知的障害があり同居されています。
奥様によると娘さんはお部屋の暑さ、寒さ、湿度にとても敏感で一晩中
なかなか寝付けないことがよくあるそうです。
その後工事は無事終了し、バルコニーを屋根への変更、ご主人様、娘さんのお部屋の断熱改修工事、
1階の6畳間の二部屋の天井、壁、床の断熱材を高性能な物に入れ替え仕上げも変えリフォームしました。
断熱工事
天井と壁に高性能断熱材充填
床に高性能断熱材はめこみ充填
娘さんの部屋 天井や壁やカーテンは奥様の好みも入れかわいく完成
工事が終わって一か月後、その後の様子を確認に伺いました。
奥様が開口一番おっしゃってくれたことは
「以前は娘が一晩中寝てくれなくて、一緒に寝ていて困ることが多かったですが。
工事が終わって生活すると娘が夜ぐっすり寝てくれて助かっている」
ということでした。これを聞いて私も安心しました。
室内環境に敏感な娘さんが快適に過ごされているようです。
帰り際、庭先に古いブランコと滑り台がすでに錆びて使われない状態で放置されていました。
奥様に聞くと、お子さんたちが小さい頃遊んでいたそうです。ご両親の年齢から察するとお子さんは
私と同じぐらい、すでに50代だと思います。
私は自分の子供の頃の記憶も重なってなつかしさと共に時の流れを感じました。
断熱工事のお薦め
「日本サステナブル建築協会」では住宅内の室温が人体にどのような影響を与えるかを長年調査研究してきました。
その結果中間報告として7つの知見を発表しました。
1.部屋間の室温差が血圧に影響
2.室温1℃の違いで血圧の低下
3.動脈硬化のリスクが減る
4.血中コレストロールとの関係
5.夜中に何回もトイレにいく「過活動ぼうこう」への影響
6.高血圧、脂質異常症、糖尿病、耳の聞こえにくさ、骨折、捻挫、脱臼などのしやすさへの影響
7.日常の運動量への影響
です。お部屋の室温差が健康に大きな影響を与えることが分かってきました。
お部屋の断熱工事をしませんか?
断熱工事はエアコンなどの効きをよくし、冬暖かく、夏涼しく過ごせるだけでなくお部屋間の温度差を緩和します。
全ての部屋の断熱工事を行うとかなり高額なリフォームになるので今回のケースのように6帖1間、
廊下、洗面所など部分断熱工事もできます。
もし、今のお部屋が冬寒い、夏厚過ぎる等のご不満、ご心配がありましたらご相談ください。
その他一般リフォームのついでにやることもコスト面を考えた場合お薦めです。