ナチュラルアスカの家

家のメンテナンスについて「日経ホームビルダー」記事がありましたので紹介したいと 思います。

STORY

こんにちはアスカ工務店遠藤です。

先日来からLCC(ライフサイクルコスト)の重要性について書いてきました。

LCC(ライフサイクルコスト)とは家が建てられてからその家が役目を終え解体されるまで
どのぐらいコストがかかるかです。

かかる主なコストとは「電気代などの光熱費」と「家の維持にかかるメンテナンス費用」です。

簡単に言えば家の省エネ性能で月々の電気代など光熱費に差が出ます。
その差も20年30年のスパンで考えると膨大な差です。

そして家の維持にかかるメンテナンス費用は屋根や外壁材に使われる素材(建材)によって大きく変わります。
ただ、安いからといって選ぶ屋根や外壁などの素材(建材)によっては塗り替えや交換などを頻繁に
しなければならない物もあります。(建売などのローコスト住宅にはこれらの素材(建材)がよく使われます。)

私はそんなことを日々考えてオーナー様の家づくりをしていますが、当社で定期購入している
当社のようなビルダー向け建築雑誌  「日経ホームビルダー」に関連した記事がありましたので紹介したいと
思います。

タイトルは「短命の屋根材の責任」 副題「飛散した屋根材が窓を直撃」

去年2018年10月台風24号が日本列島を縦断して日本中に被害を出したときに起こった事故の記事から始まっています。

東京世田谷区で築19年の住宅の屋根材が台風により落下したそうです。
たまたま運よくというか人的被害などけが人はいなかったらしいですが、一歩間違えれば人が死亡者がでたかも
しれないほどの大きな被害だったらしいです。

築19年といえば自分の印象からは築30年や40年という中古住宅のリフォームを日常的にしている事を考えると
それほど古い築年数とは感じません。

原因はニチハという屋根や外壁メーカーの「パミール」というセメントスレート系屋根の劣化やその屋根を止めている釘の
劣化による事故だと記事の中では書いてありました。

そんな浅い築年数で住宅の屋根材が劣化するでしょうか?

記事の詳細については私が説明するよりもネットで「ニチハパミール裁判」の検索すればいろいろな角度からの
解説が出てきます。特にこの事故の補修にあたった「石川商店」さんの石川社長さんのブログが分かりやすいです。

ただ、この事故が重要で気を付けなければならないことは、このニチハのパミールようなセメント系スレートや
セメント瓦は過去日本全国どこでも使われているし今でも使われているということです。

私はこれらのセメント系スレート、瓦屋根の採用についてのデメリットを過去にブログに書いています。

最後にこの雑誌の紹介サイトの締めの記事が印象に残ったので、追加したいと思います。
自分が日頃言いたい事と同じです。

「国が進める長期優良住宅は「3世代使える家」を目指している。その実現には、屋根の寿命を延ばすことが欠かせない。
しかし、現実には築20年に満たない住宅で、屋根材の飛散事故が起こっている。

こうした事故では、建て主が危険性を認識していないことがほとんどだ。今求められているのは、
最小限のメンテナンスで長持ちする屋根。初期費用が多少割高でも、長い目で見ればそれが建て主の利益になる。

そのメリットを、住宅実務者は分かりやすく説明しなくてはならない。「短命屋根材」の不利益を被るのは、建て主自身なのだから。」

家のLCC(ライフサイクルコス)ついては又追及して書こうと思います。