こんにちはアスカ工務店遠藤です。
先日来より「家のプランニング(間取り)の進め方」についてのブログを書いています。
今日は造作図面について書こうと思います。
造作家具工事、造作家具図面とは建築現場で家具をつくるということです。
家具というと家具屋さんから買ってくるイメージだと思います。
ダイニングテーブルや食器棚、洋服ダンスなども家具屋さんに売ってます。
造作家具というのはこのような家具とは違い、住む人の要望にあった家具を建築士が
設計し現場の寸法にあった家具を造ることです。
もちろん、そのような家具を家具家さん(町場の家具家さんではなく造作家具専門に
造っている家具家さんですが)に発注して造ってもらうこともできます。
ただ、造作専門の家具家さんは私の経験上かなり高額になりがちです。
その為当社では建築中に現場の大工さんが家具の骨の部分をつくり
建具や引出などは家具家さんで造る方法で造っています。
ただこの場合も建築図面と同様、しっかりした時間をかけた打ち合わせと図面が必要です。
しっかりした打ち合わせとは、使う人に合わせた設計です。
参考はありますが、決まり事がないので設計は使う人の身長に合わせた寸法にしたり
入れる物や普段使うものに合わせて設計します。
そして、使う素材なども使う人の好みや嗜好に合わせて造ることができます。
参考図面
実際の完成した造作家具
造作食器棚です。
既製品ももちろんありますが、お施主様の希望で現場にて制作しました。
家具本体の素材は家の床と合わせたパイン材です。
床はブラウンに着色しましたが、家具はホワイトに着色しました。
カウンター部分はホワイトのモザイクタイルです。
タイルですと目地に汚れが入りやすいですが、目地部分は塗料でコーティーングし
汚れが入りにくくしました。
吊戸棚のガラスは格子のデザインガラスを入れました。
ツマミ部分はオーナー奥様がネットで見つけたデザインノブ。
探す時間も楽しかったでしょうね。
引出し棚は、炊飯器置場。 使う時は引き出します。
違うオーナー宅ですが使い方はこんな感じです。
家の内容は住む方が決めるものです。
出来上がりも楽しみですが、途中の試行錯誤も楽しみの一つです。