こんにちは、アスカ工務店の遠藤です。
以前のブログで「家づくりをする人は、プランニングにどれくらいの時間をかけているでしょうか?」という話をしました。
今日はプランニング時に注意していただきたい、見落としがちなポイントをひとつ書いてみたいと思います。
さて、ではタイトルの「謎の階段前のドア」の話。
まずは参考写真がこちらです。
リビングダイニング側に立って見た写真ですが、緑の丸印のドアを開けると階段と収納、トイレにつながっています。
別の角度からはこんな感じ。
お客様とプランニングをしていると、リビング階段を希望される方が多くいらっしゃいます。
その理由としてお聞きするのは、学校から帰宅したお子様が直接2階の自室に上がることなく、まずはリビングダイニングに入って「ただいま」と顔を合わせることができるようにしたいというお話です。
その希望や理由はとても共感いたしますし、ぜひそうしていただきたいのですがひとつ問題があります。
リビングから直接2階の階段へ続いているのは生活動線としても使いやすいのですが、階段はそのまま空気の通り道、言い換えれば風の通り道となってしまうのです。
夏の暑い日はありがたいですが、冬には2階からの冷たい空気が下へ下へと降りてきます。
よくリビング階段を吹き抜けにするプランがありますが、見た目が良く開放感が生まれる反面、暑い夏や寒い冬のエアコン効率を考えた場合、採用するにはご家族皆様のご理解と少々のガマン?が必要になります(冬はさむいよ~)。
そんなリビング階段の寒さ防止として提案したいのが「謎の階段前のドア」です。
こちらは上記写真とは別のオーナー様の家。
実は、別に謎でもなんでもありません。
要は階段前にこのドアを設置して、2階からの冷たい空気をシャットアウトすればいいだけなのです。
単純なこと。
でもこのドアを採用するには注意点がございます。
ドアを開けてすぐ階段があると、上から降りてきた人とぶつかってしまう危険があるため、廊下スペースをなるべく広く取る工夫が必要です。