こんにちはアスカ工務店遠藤です。
今日は昨日の続きです。
ここから読む前に前回の解説
では早速
集成材の材料は、生産工場では確かにしっかり品質管理された環境で作られたり
保管されていると思います。
でもそれを実際に使うのは現場です。
建前の時に雨天という事もあるでしょう。もちろん建てて外壁など回りが囲われるまでの間
一度も雨が降らない、湿気が来ないという事はあるでしょうか?
以前、集成材が使われている現場で外壁が完成するまでブルーシートなどで躯体を
グルグル巻きにしている所を見たことがあります。
ブルーシートぐるぐる巻きの上棟後の家
おそらく、事情を知っている良心的な工務店の監督さんや大工さんがそうして
集成材の柱が雨に濡れないように養生をしたのだと思います。
そして後で断熱材の所でも解説しますが、家が完成してからお部屋の環境として
壁内結露という現象があります。
これは内部と外部との寒暖の差によって外壁内に結露が生じ壁内がびしょびしょになることです。
これは壁内ではなく窓に溜まった結露、壁内も家の内外の寒暖の差で
こうなってしまう場合があります。
それに万が一の雨漏りなど。家が完成してから家の構造体の集成材の柱や梁などが
湿気などによって長い間に接着剤が劣化する原因はたくさんあります。
経年劣化、その後の湿気などによる劣化。これから何十年と住み続ける家の構造体がもしかしたら
強度が落ちていくとしたら気になりませんか?
後、シロアリへの抵抗ということもあります。
集成材の中にはシロアリに対してとても弱く抵抗力の弱い木があります。
特に床下など湿気や一年中気温が変わらない場所ではシロアリが発生しやすくなります。
この場所などにシロアリに食害されやすい材質を使うという事は家の欠点を大きく広げてしまいます。
場合によっては致命傷にもなりかねません。
この場所に集成材は使えないという事です。
では構造材の木は何がいいのか?
次回に続きます。