家の断熱性能を考えた場合、窓の性能を考えることはとても重要です。
一般的に一軒の住宅における熱損失の割合は、各部位の表面積とその部分の熱の通りやすさで決まるいわれています。
窓・扉といった開口部は家全体の外皮(家の外に面した部分の面積)面積の25%程しかない場合でも、熱の損失量は壁面の約2.5倍になります。
「新省エネ基準」に対応した一般的な木造住宅でも、開口部の熱の通りやすさは壁面の10倍近くで、窓の断熱性能は他の部位に比べて極めて低いのです。
窓の断熱化を考えることは住宅の断熱化においてもっとも有効な方法です。
昔懐かしい昭和の家の窓は?
今ではなつかしいアルミ製品の窓で硝子は単板(一枚)硝子です。
単板ガラスと複層ガラスでは明らかに断熱性能が違います。
複層ガラスの場合、硝子と硝子の間に空気層があり夏冬の暑さ、寒さの熱の侵入を抑制します。
下の写真の色の違いは夏など外が暑い場合の熱の侵入を赤外線カメラで撮ったものです。単板ガラスの方が赤くなり熱の侵入を多く許しています。
(日本は戦後の高度成長時代に大量の住宅を建てることを余儀なくされたため、日本の気候の高温多湿に対応するためにアルミサッシュの窓が爆発的に普及しました。
ただ、当時はその方向は間違っていなかったと思いますが、家の断熱環境を考えた場合は寒い家は当たり前になってしまいました。
アルミサッシュを主流にした家は日本だけだと思います。)
当社の場合家の窓は二つのメーカーを揃えています。
リクシルとYKKです。
ナチュラルアスカの家で採用する窓は、
YKK APW330 熱還流率 1.33
オール樹脂窓。断熱性に優れ、冷暖房の消費エネルギーを大幅に抑えられます。
樹脂の熱の伝わりは、アルミの約1,000分の1。室内外の温度差で生じる結露を大幅に軽減します。
ちょうどいい家で採用する窓は、
YKK エピソード 熱貫流率 2.33
リクシル サーモスⅡH 熱貫流率 2.33
アルミと樹脂の複合で断熱性と耐候性両方の性能を供えています。
アルミの部分で雨や湿気から家を守り、樹脂の部分で冷たい冷気や夏や高温の
侵入を防ぎ、結露しにくい構造になっています。
硝子はナチュラルアスカの家、ちょうどいい家ともにペアガラスのLow-E硝子。
Low-E硝子は遮熱型と断熱型があり、夏冬に暑さや寒さの侵入を制限します。