ナチュラルアスカの家

家の耐久性、メンテナンス費用を抑える

家を建てるのは楽しいですよね。毎日の楽しい生活があり、子供たちは成長していきます。
でも家は建てたら終わりではないのです。
家は年々劣化していきます。10年後20年後には劣化対策の為のメンテナンス工事が必要になります。
でも少しでもメンテナンス費用は抑えたい。
そんな思いからナチュラルアスカの家は家の骨組み構造体は耐久性の高い木材を使用し、屋根材や外壁材は
メンテナンス費用が掛かりにくい工法、素材を選びました。

1.家の骨組  (Structure)

「ナチュラルアスカの家が構造材の材種にこだわるワケは?」

木構造2

ナチュラルアスカの家の構造は「木造在来工法」です。

木造在来工法の場合の大きな構造の特徴は「土台、柱、梁、筋交い、小屋束」、などの
材料が役割分担して家を支えます。

これらの材料はもちろん木なのですが、木の材種にこだわりがあります。

ナチュラルアスカの家の構造材の木の樹種は土台、柱が「桧」
梁、桁、は「米マツ」です。

桧の柱

桧とは杉と並び日本の山に数多く植林されている材種です。
よく森林浴と言って森林独特の香りを楽しみますが、桧などの木の香りも混ざっています。
自然の木なので切り口は年輪が見えます。当社の場合、よく使われる集成材という材料は構造体には使用していません。

集成材の柱

集成材の柱とはいろいろな材種の木を接着剤で張り合わせた材料です。
特にハウスメーカーやローコスト系の家で採用されていますが、接着剤の密着強度が
柱の強度に影響を与えてしまうため何十年先の接着剤の劣化による密着強度低下があると
考えられます。

その為ご家族が例えば50年間以上はこの家に住まわれることを仮定すると将来の柱の強度低下が
考えられる集成材などの材料は当社では使えません。

梁の米マツ材左は集成材

これらの材料を大工さんたちが組んでいきます。

そしてもう一つ大事なことは各材料をどのように補強しながら組んで強い構造とするかです。
それを助けるのは金物です。

基礎と土台と柱を繋げる(耐震金物)

土台と柱を繋げる

柱と梁を繋げる

梁同士を繋げる

垂木(屋根材を支える)と桁を繋げる

1階の床を24mm、2階の床2階を28mm、2階の天井を24mmの合板で補強する。
地震時に家の変形を防ぐ。

これらの作業をしっかりやることが家の劣化や耐震性の向上につながります。

2.屋根

「基本的にメンテナンスフリー、洋風、アメリカン風、ヨーロピアン風、和風いろいろな表情を見せる」

ナチュラルアスカの家の屋根の基本は粘土瓦です。

粘土瓦の採用の一番のメリットはメンテナンス費用が基本的にかからない(メンテナンスフリー)、
経年による劣化がしにくい、耐震瓦採用など耐震性への対応もされてる。

瓦というと和風のイメージを連想する方も多いと思いますが、家の外観が
洋風、和風、アメリカン風 モダン風などいろいろな表現をしてくれます。


粘土瓦の特徴

1.夏の太陽直射による、屋根からの2階の部屋への
 温度上昇がスレートやガルバニューム合板、などに比べて緩和される。

2.遮音性があり、雨音などの音が聞こえにくい。

3.耐久性が高く、基本的に地震や台風などによる万が一の壊れなど外的要素以外の
 交換は必要なし。

4.3.と同じ理由で基本的にメンテナンスフリー。
 あるとしたら30年後ぐらいに棟の部分の漆喰が剥がれ時に詰替が必要。(10万円くらい)

5.いろいろな形や色があるのでデザイン性の幅が広がる。

よく考えられるデメリットとしてはスレートやガルバニューム合板など金属系と
比べると重いので地震時に不利といわれる場合がありますが、構造計算上で屋根の重さを考慮し
計算し構造的に補強すれば問題ありません。

そして施工時に瓦同士がかみ合う構造を持っていて瓦一枚一枚釘で固定するため地震対策はもちろん
最近の激しい台風などの風災対策にもなっています。近年の台風時にも当社で採用している
釘で固定している粘土瓦の被害の報告はないそうです。

下の写真は屋根の棟部分の換気口です。

この換気口が2階の天井に溜まった夏の熱い空気を外へ出して2階の部屋の天井部分からの
熱の侵入を緩和し、お部屋を快適に保ちます。

3.外壁

「塗り壁材のヒビ割れ欠点をなくし、10年後のメンテナンス費用を抑える外張り断熱工法」

ナチュラルアスカの家は一般的な外壁材サイディングの欠点を解消し従来の塗壁にありがちだった
ヒビ割れも解消した「外張りダブル断熱工法」を採用しています。

家を計画する場合一般的には「サイディング」という外壁材を使う場合が多いです。

サイディングはデザイン性に優れ工業製品なので品質が安定しています。
比較的安価で工事費の削減や施工しやすいので工期の短縮もはかれます。

外壁の工事シャアで約70%(リフォーム産業新聞社)を占め建主にとっても
工事者にとっても扱いやすい材料だと思います。

サイディングの場合、一番の必要なメンテナンスのポイントはサイディングの板と板との
間に打つ防水用のコーキングです。
このコーキングで外部からの雨水を防いでいます。
ただこの部分は外部に露出しているため太陽光による紫外線や雨や湿気により劣化
しやすくなっていてサイディングの欠点の一つと言えます。(コーキングのメーカー保証は5年です)

もし、劣化したコーキング材の交換メンテナンスを怠ると雨水等が壁内に入り
最悪な場合、壁の中の木を腐らしてしまうかもしれません。

この露出されているコーキングの欠点を解消し一般的に言われている塗壁にありがちな
ヒビ割れも解消した工法が当社が採用している外張り断熱工法です。

サイディングのコーキング打ち

外張断熱工法のコーキング打ち

外張り断熱工法もサイディング貼り同様、防水用のコーキングは施工します。
ただサイディングとは違い、外部に露出するのではなく壁内(パネル内)に
施工するので外部には露出しません。

壁内なので太陽や雨に直接あたることがなく、劣化しにくいです。
基本的にサイディングのようなコーキング交換が必要ではなく、交換費用
(メンテナンス費用)がかかりません。(約20万円~30万円節約できます。)

ここで外張り断熱工事の工程を説明すると

まず外張りに使われるフォルテボードは追従性が強く手で曲げても割れません。

このフォルテボードを外張りし、窓回りなどコーキングをします。
その上から左官工事でアクリル系の下地の塗りこみと同時に「ファイバーメッシュ」
というグラスファイバー製のメッシュを入れ壁の引っ張り強度を増しています。
コーキングはこの時点でアクリルモルタルの下に隠され外部の日光や雨等の影響を受けません。

そしてファイバーメッシュを塗りこむことにより、サイディングやALC版貼りにあるような
外壁のつなぎ目をなくし、雨による漏水などがしにくい構造になります。

この下地作業が家を経年による劣化や大小の地震によるヒビ割れを防ぎます。

(2011年3月11日におきた東日本大震災後の3月15日発生の富士宮市直下地震時
 富士宮万野原新田の当社の家の外壁の被害はありませんでした。)

ナユラルアスカの外壁工法に使われるフォルテボードを使うメリットは?

1.割れに強い。
  一般的に塗り壁は、何年かすると外壁がヒビ割れてきる印象がありますが、
  表面に塗ってある下地のベースも、これから塗る仕上げのトップコートも同様、
  下地の曲げといっしょに、追従してくれるので、とても割れにくい性質になっています。

2.結露防止になる。
  フォルテボードは、先ほどご説明したように建物全体をすっぽり包むので
  外部との温度差を小さくするので、結露がおきにくくなっています。
  もちろん同じ理由で省エネ効果もあります。

3.安全性に優れている。
  フォルテボードは、一見発泡スチロールにも見え火に燃えるような気がしますが、
  ライターで火をつけようと思っても自己消化性を持ち燃えることがありません。
  構造一体で、国土交通省の防火構造30分を取得しています。(準耐火45分申請中)

4.自然界にある無機質の防蟻材を含有しているのでシロアリ対策にもなっています。

今までフォルテボードを使った外張り断熱工法の説明は主にメンテナンス費の軽減や
ヒビ割れ対策として書いてきましたが、塗り壁材独特の表現が多彩でもあります。
そのあたりも大きな特徴です。

オプション工事

4.防蟻工事  (Termites.)

「防蟻工事にホウ酸を推奨しているワケは?」(オプション工事)

基礎工事の後は、上棟(家の骨組みを組む)に向けて土台を組みます。
土台は木造の柱を建てる大事な部分です。

土台は地面に一番近いため防蟻工事(シロアリ対策)をします。
当社の場合の防蟻工事はオプション工事にはなりますがホウ酸を使っています。

ホウ酸とは当社の標準断熱材「セルロースファイバー」にも約22%ほど混入する薬剤です。

薬剤といっても基本的に人体には影響がありません。
眼科で目を洗顔したりすることに使われます。

ホウ酸は新築時に一度処理してしまえば、再処理が必要ありません。
一般的な農薬系の防蟻処理は5年保証が付きますが、検査時シロアリがいなくても将来的には
床下に潜っての防蟻処理が必要になります。

新築時ではホウ酸処理は工事費が高いですが、長いスパンを考えた場合はメンテナンス費用は
安いと思います。

このホウ酸を床の構造パネル1枚1枚噴霧していきます。

噴霧完了後、パネルを土台に伏せていきます。

ホウ酸は基本水溶性のため強い雨には流れだす恐れがあるため
雨に当たらないようにシートを掛けます。

この状態で上棟を待ちます。

6.「住宅性能をどう保証するか?」