ナチュラルアスカの家

「家事動線、生活動線を一直線に。 毎日を快適に効率よく過ごす家」

DATA

【家族構成】

大人2人 子供1人

【建築Data】

1階床面積:73.07㎡(22.06坪)
2階床面積:49.69㎡(15.00坪)
延べ床面積:122.77㎡(37.06坪)

STORY

こちらのオーナー様との出会いは、当社のホームページを御覧になりご来社くださったのが始まりでした。

最初のご相談は、おばあさまが住まわれていた家の建て替えでした。
しかし、何度かこの家と土地を調査させていただきましたが、ここに家を建築しこれからお住みになるためには、あまり良い条件の土地ではありませんでした。

その条件とは、ひとつは、土地に大きな段差があること。
おそらく道路と3m以上の落差があり、それがしっかりとしたコンクリートの擁壁で囲われていればまだ問題ないのですが、大きな石積みが積まれた壁になっており、将来大きな地震等が来た場合、どのような被害が起こるかが予想できませんでした。

そして、同じ土地条件では隣地との段差問題など気になる点は他にもありましたが、一番に気になったのはこの土地が富士市のガケ条例の対象地域内だった事です。

ただ、これらのことは私の個人的な懸念でもありましたが、やはり建築のプロとしてこの土地に住まわれることによるメリット、デメリットについてオーナー様にお伝えしました。

オーナー様自身かなりの熟慮もあったかとは存じますが、最終的にはこの場所に家を建てることは取り止めとし、土地探しからの再スタート、当社で土地探し、プランニング、着工、完成となりました。

それでは、早速お家のご紹介をいたします。

 

床はアカシアとういう無垢の床材、壁は漆喰塗りですね。
カラーの濃淡があるので、とても明るく感じます。

向かって右には造作のシューズボックスがあります。
以下記事内にもいくつかご紹介いたしますが、当社で家を建てられたオーナー様方には既製品ではなく現場作成の造作家具をオーダーされる方が多くいらっしゃいます。

既製品より安価で、オーナー様の生活スタイル、使いやすさに合わせてプランニングを作成します。
理想通りに造れるため、家の雰囲気にもよりマッチするものが出来上がります。

玄関を反対側から見てみます。
床から少し浮いたシューズボックス下部よりライトが照らされているのが分かるでしょうか?
玄関の雰囲気づくりにも効果がありますが、靴を履く時に手元が明るくなり履きやすくなります。

そして、右側に開口のようなものが?

ここは玄関クロークになります。
家族の靴やコートなどもまとめて収納できます。
玄関と同じ土間なので靴のまま入れて、いろいろ探せて便利ですね。



そしてこのシューズクロークの裏にはもう一つの収納場所。
ここには、普段あまり使わないものなどを保管しておくのにぴったりです。


玄関の横にはトイレが。
トイレ入口の手洗いボウルが乗っている家具も造作家具です。
オーナー様が選ばれた壁のタイルの色とよく合っています。

トイレの中の造作収納にはトイレットペーパーや、台の上には可愛い小物なども置けますね。

トイレから出て横のドアを開けるとリビングダイニングに入っていくのですが、この家のプランの特徴である直線で行動できる家事動線、生活動線についてご説明したいのでまずはその出発点でもある洗面脱衣室、浴室からご説明したいと思います。


玄関から正面のドアを入るとそこは脱衣室になります。
脱衣室の横には浴室が、今回のユニットバスはクリナップ。

お子さんが外で遊んで泥だらけで帰ってきても、すぐに手洗い、お風呂に入れます。

脱衣室の横には洗面所があります。
こちらも洗面ボウルのメーカーはサンワカンパニーの造作家具です。

洗面台の家具の作成はオーナー様のご希望をお聞きしながら当社からのデザイン、タイル等の素材、ライティングのご提案をさせていただきプランニング、作成いたしました。

洗面台にもオーナー様のこだわりが感じられますね。

洗面台の前にはこちらも造作のデスクが設置されています

ここは主に奥様がお使いになるスペース。奥様もお仕事をされているのでここでは事務作業や家計簿などをお付けになるのでしょうか?

キッチンに入りました。

最初にご紹介したようにこの家のプランは家事動線、生活動線を一直線にとり、ご家族の家事などが合理的に楽になるよう設計されています。

キッチンの向こうにはダイニングと洗濯室が見えます。


キッチンはクリナップ。

キッチンに向かってこちらも造作で食器棚スペースや電子レンジ、ポット、トースターなどを置く家具が設置されています。
ブラックとホワイトのカラーがなかなかシックです。

置かれる器具によってコンセントの位置も決められ、コンセントの色もブラックに統一しました。
一部壁タイルのブラックもいい感じです。


こちらは同じ並びの造作家具ですが、上部にエアコンを隠す木のパネルをセットしました。
こうすることでエアコンがキッチンと一体化し目隠しになるので目立ちません。



この家の一直線家事動線、生活動線の終点、ランドリースペースに来ました。
ホワイト色の内装カラーが素敵です。

このランドリースペースには洗濯機が設置される予定です。
天井からのブラックのパイプは、洗濯物を干すパイプハンガーです。


南面に大きな窓が設置されているのでこちらから太陽の光が入り、洗濯物の乾きはいいです。
窓は曇りガラスになっていて、外から中は見えませんし、2か所ある縦辷りの窓は開口しても人の侵入は出来ません。

ご夫婦お二人とも外で働いていらっしゃるので、洗濯物を干したままのお出かけもこの部屋なら安心出来ますね。

ランドリースペースからリビングダイニング側に出たところです。

ランドリースペース側に振り返りました。
こちらから見てみるとランドリースペースの窓から日差しが入る様子がよく見て取れます。


リビングの奥に来ました。ダイニングキッチンの全体が確認できます。
ブラックとホワイトのツートンカラーがよく映えています。

少し視線を変えると廊下横にオープンになっているお部屋が見えます。



ここはリビングに繋がった正方形の琉球風畳が敷かれた4畳半の和室です。
普段は扉を開けてリビングとフラットな繋がりのまま使用しますが、ご両親や来客者が泊まられるときなどは扉を閉めて個室として使うこともできます。

床の間風の明かりがおしゃれですね。

それでは2階へ向かいます。



階段を登り2階の廊下に着きました。振り返ると奥の壁に小さな扉があります。

こちらの扉を開けると1階の屋根裏を利用した6畳ほどの収納部屋になっています。
これだけの広さがあれば、たっぷり荷物を収納できますね。

収納部屋の扉を開け再び2階廊下に出ました。

1階はホワイトとブラック、2階はホワイトで統一されています。

造作手洗いの洗面ボウルは1階の洗面台と同様サンワカンパニー。

隣はトイレになっています。

こちらは子ども部屋です。

床以外は全てホワイトで統一されています。

寝室に入りました。
天井のダウンライトと壁に取り付けたおしゃれなバータイプの間接照明がいい感じです。


ウォークインクローゼット。こちらはホワイト&グレー。

お洋服の量などを想定してハンガーパイプを設置しました。

バルコニーに出ました。

こちらは南面で場所は高台なので遥か先に駿河湾が見えるはずです。

1階に戻り、リビングダイニングの隣、ランドリースペース前部分のタイルデッキに出ました。

タイル貼りの土間になっています。

キッチンにも近い場所なので、お天気のいい暖かな季節にはここで家族でバーベキューなども楽しめそうです。