オーナー様との出会いは当社で開催したセミナーでした。
それから完成見学会にご参加いただいたり、その後時間をかけてプランニングをされ、約二年以上経ってから工事に取り掛かりました。
この間にも家づくり計画を中断していたわけではなく、当社以外もいろいろな住宅会社を見学されていたと思います。
ご夫婦お二人共とても慎重派で、プランニングに関してもお互いが納得のいくまで思案されていました。
最初のプランニングの課題は二階にリビングを配置すること。
私の経験上、二階へのリビング配置は立地条件の日当たりや風通しが良くない等の理由で計画する場合が多いのですが、こちらのオーナー様が購入された土地は富士市柚木。南東が道路で土地の条件としては申し分ありませんでした。
その上で、二階リビングにする理由はプライバシーの確保。
人の目を気にせず、窓を全開に開けて過ごしたい。それがご夫婦の共通のこだわりであり夢でもありました。
二階リビングは当然日当たりや風通しはいいです。
特に気を使ったのは風通し。入る風はもちろんですが、出ていく風のルートも確保し空気の流れを良くしました。
ご夫婦共読書家らしく、リビングには大きな本棚を大工さんの造作工事で付けました。
床はカバサクラの無垢材を採用し、壁は漆喰で塗りました。
全体的なお部屋のイメージは落ち着きのあるモダン調です。
別の角度からの写真で見ると、入った風が出ていくための風の通り道がわかります。
壁の向こうは奥様の家事部屋につながっており、そこに空気の出口の窓があります。
左奥のほうにキッチンが見えています。
キッチンは階段を上がってすぐの場所にあり、食材などの搬入をスムーズにしています。
家具類はオーナー様がご自身で選んでいます。
お部屋の雰囲気に合ったモダンなイメージで統一されています。
ダイニングから見たキッチンです。
四人家族にぴったりな、コンパクトかつ程良いスペースを設けています。
奥の廊下に見える階段は屋根裏部屋に向かう階段です。
今あるものと将来のお子様の成長に合わせて増えていくものを想定して大きめの収納を用意しました。
キッチンの床はリビングダイニングとは区別させクッションフロアで仕上げました。
水や油で汚れても簡単に拭き取ることができるビニール製です。
キッチンから廊下の先に、奥様の家事部屋、そしてサービスバルコニーと一直線に繋がった家事動線です。
家事部屋はお仕事柄、家への持ち込み作業のある奥様が落ち着いて事務仕事ができるように作りました。
もちろん仕事以外にも趣味や読書の場所でもあると思います。
サービスバルコニーはキッチンからの動線上にあり、洗濯物を干したり、ゴミなどの一時置き場として利用する場所です。
キッチンを反対側から見ました。
バックヤードの食器棚は現場で制作した造作食器棚。
奥様のご希望に合わせて設計しました。
奥様の家事部屋です。
長さのあるカウンターデスクが使いやすそうですね。
お子様部屋は吹き抜けを設け、一部をロフトに。
将来は収納場所ですが、しばらくは秘密基地かな?
玄関のシューズクロークです。
大容量で靴はもちろんコートも掛けられます。目隠しのロールスクリーン付き。
オーナー様のご趣味の自転車を収納できるガレージ。
背面は小部屋になっており、ご主人の書斎が。一人静かに過ごせる空間です。
ここはご主人様専用の世界が広がります。
こちらは造作の洗面台です。
寸法は全てオーダーなので、用途に合わせて使いやすく造ることができます。
屋根裏部屋です。
これからの将来に向けどんどんと増えていくであろう物を想定して、広く設置しました。