こんにちはアスカ工務店 遠藤です。
最近、工務店の将来セミナーに参加した時、気になる事を聞いたことがあります。
これからの若い人たちは、結婚しても子供を持たない、持っても1人。
もし、結婚に縁がない場合は、一生一人でも構わない、一人用のコンパクトな家を
建てるか買うかして、一生そこで、自分らしく生きる。
など、昭和生れの自分としては、かなりショックの内容です。
今でもまだそうだとは思いますが、自分がオーナー様の家をプランニングしても
まだお子様がいないご家族でも、子供は2人ぐらいを想定、家は3LDK、個室は、夫婦の寝室
子ども部屋は2部屋が普通でした。
今は、高齢化と人口減少が進んでいます。
まだまだ、これらが原因で、上記のような家族構成が進んでいくのか、少し残念で怖いです。
これに関連して、知り合いの不動産屋さんからの気になる記事を読んだので
書こうと思います。
住宅購入=新築が当たり前だった時代とは違い、今、住宅購入をご検討の方は、
購入した家に一生住み続けるのではなく、必要に応じて売却することを想定される方が多いです。
しかし以前に比べると中古住宅流通が活性化されているとは言え、住宅購入にあたっての
考え方や常識などはまだまだかつての新築偏重時代を引きずっている方も多く、
いずれ売却することを希望しつつも、将来売れそうにない家を購入してしまう、
残念な買い方をする方が少なくありません。
今回はどのような家が将来売ることができる家なのかについてご説明します。
将来売りたくなった頃は今よりずっと厳しい状況であると認識する。
まず前提として、これから家を購入する方が、家を将来、売ろうとするタイミングは、
今よりかなり厳しい状況に陥ることが予想されます。
理由は人口減少です。
日本は人口減少局面に差し掛かっており、加えて極端な少子高齢社会でもあり、
一次取得者層と呼ばれる35歳±5歳の人口は減り続けることが確定しています。
人口問題をテーマにした時に移民を受け入れるという話題が注目されますが、
日本は島国なので、諸外国と違って移民を受け入れる文化や土壌がなく、
それこそ20年~30年程度のスパンで解決できる問題ではありません。
以上のことからこれから家を購入する方が、家を売ろうとするタイミングにおいては、
今よりもずっと売却が難しくなると想定するのが現実的です。
こういった中長期スパンの話題になると、「将来のことはわからないから」
と考えがちですが、人口は災害などで急激に減ることはあっても急激に増えることはないので、
現時点での状況を精査すれば、将来の姿を予想することはそれほど難しいことではありません。
重要なのは将来家を売りたい場合、買う人がいるかどうか。
売ることを考えるといくらで売れるのかなと思いがちですが、家は買う人がいなければ値段が付きません。
かつては二束三文で買い叩かれるのが最悪の想定でしたが、今は売りたくても売れない、
維持費や税金だけがかかり続ける「負動産化」するのが最悪の想定となります。
実際に売れるかどうかは売るに出してみないとわかりませんが、
15年~20年経過しても地域全体の高齢化が進んで、ますます過疎が進行してしまうのかは、
今の状況を見ればある程度判断できます。
家を買う時には様々な価値観があります。
例えば実家が近い、子供の頃から住んでいて愛着がある、子供の学区域を変えたくない、
職場に近いなど、その価値観は、とても大事ですが、将来、その家を売るとなった時は、
場合によってはその地域が持つ問題点を抱える事になるかもしれません。
若い世代が人口減少が進行する街から出て都会へ行くのは、都会を選ぶことの方が合理的だからです。
このお金に結びつかない価値観は、防災に関する判断でも邪魔になりますので、
ドライな考え方と思われるかもしれませんが、重要な判断基準なのでご注意ください。
これから家を買う方は、どのような家をいくらで買うか、よりも先に、
将来に渡って人口が維持できそうな街を選ぶことが大切です。
文章が長くなりました。続きは次回にします。