■中古住宅+リノベーションの進め方
「新築注文住宅は高くて手が出ない」とはいえ「建売住宅ではいま一つ満足できそうにない」家づくりを始める時、こんな風に思ったことありませんか?
理想の家づくりを諦めたくない方の第三の選択肢が中古住宅+リノベーションです。
中古住宅を購入して思い通りのリノベーションを行う……言葉にすると簡単に思えますが、取引の進め方にコツがあります。今回は中古住宅+リノベーションの進め方についてご説明します。
まずは、ライフプランを立てることです。
ファイナンシャルプランナーと話し合い、ライフプランを立てます。
そこで知ることができるのは、ご自身がこれから家づくりにかけられるお金の上限です。
よく資金計画を先に立てる方がいらっしゃいますが、ライフプランと資金計画は基本的に異なり、資金計画はご家族の収入や借入金など、お金の現状の流れから銀行のローン条件に合うかどうかの話になりますが、ライフプランはご家族のこれからの生活を重視します。
お子様の教育費。どこの学校に行かせたいか?塾はどんな塾がいいか。
車は何年に一度乗り換える?など、ご家族の生活に寄り添う形で、将来に使えるお金の金額を計算します。
ライフプランを行った上で把握しておきたい金額が、借入可能限度額です。
その後、資金計画、ローンの借入審査などを実施し、お金の借入をより具体的に認識していきます。
予算の検討については中古住宅の選別、リノベーションに掛かりそうな費用などしっかりと把握することが大切です。
■物件探し
不動産会社に希望条件を伝えて探してもらうのも良いのですが、まずは、ポータルサイトで簡単に物件情報を得ることができるので、ご自身でも物件探しを行うことをお勧めします。
その後、これはどうかな?という物件が見つかったら、相談できる工務店や設計士さんに物件を見てもらったり、リノベーションの見積りをしてもらえれば、より具体的に進めることができると思います。
■インスペクション
工務店や設計士さんに見てもらうと何がわかるかというと、中古住宅にもしも不具合、例えばシロアリ被害や雨漏り被害があった場合に見つけてもらえます。
インスペクション(建物状況調査)といいますが、家の内観、外観はもちろん、床下や屋根裏に潜って確認してもらえます。
もし、この家を買った場合にはそれらの修繕費用を把握することもできます。
中古住宅を検討する際に気になるのが建物の劣化状況です。
建築に詳しい方でないと非破壊目視で劣化している箇所を見つけるのは難しいです。
素人目線では気が付かない問題点や劣化箇所の修繕についてアドバイスを求めることができます。
そして、中古住宅+リノベーションを検討する場合に大切なのは、買付申込前にリフォーム予算を含めた資金計画を確認することです。
もし買付申込段階でリフォーム内容が未定だったり、リノベーションの見積りをしていなかったりすると、物件購入の話だけが先行して進んでしまい、予算オーバーで希望するリフォームが実施できなかったという状況に陥ってしまう恐れがあります。
中古住宅を買う場合、特に人気のある地域の場合はある意味早い者勝ちになってしまうときもありますので「この物件を買おう」と思ったときには、どうしても早め早めの対応になってしまいがちです。
そのための対策としては、物件下見、インスペクション、状況把握、構造的なプランニング、概算の見積り等を素早く算出できる、建築のプロとの関係も必要です。
中古住宅+リノベーションのポイントは、取引きの初期段階で不動産取引にも建築にも詳しい工務店や設計士を見つけることです。
不動産とリフォームを別の事業者に任せると、それぞれの事業者同士の調整が非常に大変なので、不動産もリフォームもどちらも任せられる業者を見つけられると安心です。
単なるリフォームではなく、中古住宅のリノベーション実績のある事業者を選べると良いのですが、ホームページなどではわからないことが多いので、積極的に事業者に問い合わせを行い信頼できそうな事業者探しを行うことが大切です。
また、戸建てを検討する場合は、建築士事務所登録を行っている事業者を選ぶこともポイントになります(補助金などが利用できなくなる場合がある為)。
冒頭にも記載しましたが中古住宅+リノベーションは、理想の家造りを行う新しい選択肢です。
まずは様々な事業者にコンタクトを取って、説明を聞くことから始めることをお勧めします。
当社は、建築士事務所のある工務店です。
リノベーション工事経験も多数ございます。もしも、性能向上リノベーションの家づくりをご希望でしたらぜひ、お問い合わせください。