存住宅状況調査技術者、(インスペクター)とは?

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こんにちはアスカ工務店遠藤です。

当社では今、富士市中央町で「性能向上リノベーション」工事をしています。

以前から書いていますが、中古住宅を買って性能向上リノベーションなどを行なってこれからご家族で
この家に安心、安全に住んでいこととする場合、買おうとする中古住宅の状況を知る必要があります。

この状況を調査するのが既存住宅状況調査技術者、(インスペクター)となります。
既存住宅状況調査技術者はいうなれば建物の「お医者さん」ですから、基礎となる最低限の資格保有が前提となります。
「既存住宅状況調査技術者講習登録規程」に基づいた受講には、「建築士」(一級建築士・二級建築士・木造建築士)
であることが必須とされています。

既存住宅状況調査技術者が行う既存住宅状況調査(インスペクション)とは、構造耐力上主要な部分
(基礎、壁、柱等)に生じているひび割れや、屋根、外壁等の雨漏り等の劣化事象・不具合事象の状況について
非破壊で目視や計測等により調査をするものです。

この様な建物の不具合や劣化状況について、目視検査や非破壊検査によって推測・判断をするには、
建物の構造や材料などに十分な知識が必要です。よって、建物のプロである、建築士の資格が必要とされます。

では、なぜ新たにこのような資格が必要となったのでしょうか。

今、日本の家に関する出来事として空き家の実態が社会問題化しようとしています。
祖先や親より受け継がれた財産でもある家が、生かされないまま、相続人の事情や税金などの関係で
空き家になっていることが問題になっています。

そして、国としての方針として、このような空き家をなんとか活かして街の活性化にしていきたいという考えがあります。

ただ自分的に考えるともちろん国としての考えも大事ですが、まずは、これら空き家をこれから子育てや
日常の生活に使っていきたい世代のご家族に安全にそして安心できる生活をご提案できれば
この既存住宅状況調査(インスペクション)が社会一般の信頼を得て、安心して消費者が
中古住宅の取引を行えるようになり、既存住宅流通市場の活性化をはかれると思います。