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基礎断熱って分かりますか? 2

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こんにちはアスカ工務店 遠藤です。

基礎断熱って分かりますか? 2

前回の富士中央町の家性能向上リノベーションでは、基礎断熱、床下エアコン、
全館空調工事の工事のことを書きました。

前回は全館空調の際の基礎断熱工事の事をサラッと記事にしましたが、
今回は実際に性能を上げるための必要工事について書こうと思います。

基礎断熱工事をする際、重要な事は、基礎内の気密です。
家の全体の内部の気密も重要ですが、基礎断熱は、基礎内部をお部屋の一部として
扱います。

(新築の場合の床断熱工事 当社施工例)

一般的には当社もそうですが、住宅の断熱は床断熱です。
床のすぐ下に断熱材を設置し、床から上に気密ラインをはることにより、断熱気密性能を上げていきます。

今回の富士中央町の家の場合は気密ラインを基礎の下に持っていき、外周の基礎に断熱材を設置します。
言うなれば、床下の基礎内部の環境はお部屋と同じにする必要があります。

基礎部分で気密ラインをするということは基礎内の外部からの空気が入りそうな場所を気密性能を上げるために
全て、塞ぐ必要があります。

一般的に日本の家屋は、床下に換気口などを設置し、床下の風通しを良くし、防カビや防蟻(シロアリ)対策をしました。
全館空調床下断熱では、床下にエアコンを設置するので、湿度調整により防カビは問題ないと思いますが
防蟻(シロアリ)では、一般的なシロアリ発生を防ぐ薬剤は使えません。
防蟻に使った薬剤が、床下からの温風に混ざって、室内に入り、健康被害を起こすかもしれないからです。
(防蟻用の薬剤については次回書きます。)

(白い筋部分がコーキング部分)

基礎部分の気密は、主に基礎の上部と土台の下部のコーキング(隙間埋め)換気口の塞ぎをします。
コーキングは防水屋さんに換気口埋めやその他の穴埋め補修は左官屋さんにお願いします。

この工事後、防蟻処理をし基礎の立ち上がり部分に断熱材を貼っていきます。