高齢なご夫婦が、お互いにやりたいことや趣味と実益を活かしながら 生活に励みや楽しみを見つけながら暮らしていく家

STORY

まずは既存住宅状況調査(インスペクション)をやらしていただきました。

工事範囲のキッチン部分ですね。


長年使ってらっしゃるので、物は多くなっていますが、奥様は今回のリフォームで
収納場所を増やして日頃の家事をする際、使いやすくなるように整理していきたいとおっしゃってました。



部屋間の段差もなくしていきたいとオーナー様はおっしゃっていました。
確かにリビングと廊下、廊下のトイレ、廊下と洗面所と段差が気になります。

特に、昭和期の家は部屋間のドア下に沓摺という仕切りが付いていました。
これはドアメーカーの既製品でもありました。

確かに隙間風は防げますが、高いものだと床から3㎝ほども上がっていて、特に高齢者などは
つまずきやすいですね。
バリアフリーという段差のない家が当たり前になるのは、その後です。

今回の工事ではこの段差は解消する予定です。

今、現状の窓はアルミサッシュの単板ガラス。

単板ガラスとは、ガラスが外に向けて1枚だけという事です。
今ではペアガラスが一般的ですが、当時は1枚ガラスが普通でした。

家の外部とお部屋の中の熱の出入りは、窓が一番します。
ペアガラスであれば、外の冬の寒い冷気や夏の暑い熱気などはお部屋に入る事は減りますが

一枚ガラスであれば外との温度差が直接お部屋に入ってきます。

今回の工事では、単板ガラスの窓の内側にもう一台ペアガラスのサッシュを設置します。


床下に入りました。

当時のグラスウール断熱材があるところとないところがあります。

あるところは、フローリングなど床材の部分。ないところは畳の部分です。
今では、畳部分も断熱材は充填しますが昭和期の家では、畳部分が断熱の働きをするので
入れない場合が多かったと思います。(理屈では分かりますが? どうかな?)


天井裏です。
下屋と言って上部が屋根やバルコニー部分ですが、こちらもグラスウール断熱材がある場所と
ない場所があります。

工事は内装の解体から始めました。

今回は外部はサッシュ交換も含めて工事しないため、内装の天井、壁、床部分のみ
解体しました。

床の断熱材充填。

壁の断熱材充填

天井の断熱材充填





性能向上リフォーム完成後奥様に工事で造った造作家具に工事前には片づかなかった物を
収納してもらいました。

奥様ご希望の収納がスムーズに出来て奥様も大満足だと思います。



リビング、トイレ洗面所入口に合った段差も解消できました。
これで、つまずくこともないですね。



以前単板硝子だった窓もペアガラスの窓を設置し、2重サッシになりました。
これで、外からの夏の暑い空気も冬の寒い空気もこのサッシュがあれば遮断できます。

おっと、忘れてはならないのは、ご主人様が希望されていた野菜置き場。
キッチンの真横に設置され、取れたての野菜の一時保管場所になり、お料理時に
気軽に出し入れできますね。

この工事では、キッチンでの使いやすさはもちろん、キッチン、ダイニング、リビングの断熱工事を
強化し環境的にも健康的で、生活しやすい空間になったと思います。

この部屋でご夫婦で、いつまでも健康で、元気で、楽しい生活を送っていただければと思います。