ナチュラルアスカの家

性能向上リノベーション(富士市宮下の家)2

STORY

こんにちはアスカ工務店遠藤です。

当社では今、新築を断熱性能ならHEAT20 G2クラス。耐震性能なら耐震等級3
(許容応力度計算)。気密性能C値0.5前後全棟気密試験実施という高性能住宅を
ご提案させていただいていますが、それと並行してこれからは性能向上リノベーション工事と
して中古住宅を新築並みの性能に近づけていく工事を推進していこうと思っています。

これから以前工事させていただいたオーナー様の工事の内容などを書いていこうと思います。

工事の内容は、家の主に耐震性能、断熱性能、劣化対策などを向上が主な工事もありますが
大規模修繕に値する間取りの変更、劣化した天井、壁、床などの交換、キッチンや洗面台、
トイレなど設備の入れ替えなどのリフォーム工事もあります。

これらの工事は主にオーナー様の家族構成などの変化、使いやすさの向上、生活導線の変化など
主にはご家族の生活や意識などの変化によって、ご予算に応じてご依頼いただいた工事内容になります。

近日、当社ホームページでも公開していきます。

今回は前回の続きです。

今回、ご依頼を受けた性能向上リノベーションの家は平成元年新築の家です。
そんなに古い家ではないですね。

奥様のご実家になり、今はご結婚されてマンションに住んでいらっしゃいますが
この度、現在この家にお住みになっていらっしゃるお父様と同居されるようです。

ただ同居といってもお父様は、同じ敷地内の以前は借家として使われていた離れに
引っ越されるようなので、この本家には奥様ご家族だけお住みになられるようです。

まずは外観から

外観は今もありますが、昭和期、平成期にありがちな窯業系サイディングボード貼りに
セメント系の屋根瓦。
建てられた当時は、きれいにブールー色で映えていたと思いますが、今はかなり色あせてしまっています。
セメント系瓦も色あせがあるかな。セメント系の瓦は粘土瓦と違い、長い年月により劣化しやすいです。

出来ている素材が、セメント系、セメントを捏ねたモルタルなので、表面の塗料が劣化して来ると
瓦内に吸水しやすくなり、吸水して水分が入ると劣化してきますね。

でも今回の性能向上リノベーションでこのあたりは全て撤去し、外壁は新しく撥水性のある塗り壁に変更し
屋根材は超高耐久ガルバリウムのアイジールーフに変えます。
耐久性も高く、見た目も美しいと思います。

内部に入りました。

まだ、引っ越し前の片付け途中に失礼しましたが、リビングから小上がり和室と当時のお父様のこだわりが感じられます。

まずはインスペクション(建物状況調査)を実施しました。
床下と天井裏に入らしていただきました。

まずは屋根裏ですね。
50mm程のグラスウール断熱材が敷き詰められています。雨漏り箇所はありませんでした。
今回の工事では、先程書いたように屋根材、防水紙は交換するので、問題ないと思います。


床下です。
断熱材が入っている場所と入っていない場所があります。
昭和期、平成期初期では和室など畳の部屋は断熱材を入れない傾向がありました。
畳自体が断熱材になるという理屈ですが、今では畳の部屋でもウレタン系の断熱材は充填します。


解体工事後です。
スケルトン状態と言って家を基礎と木の骨組みだけを残し、全て撤去します。

この方法だと耐震補強工事、断熱工事、劣化対策工事と新築のように一からできるので
家の性能向上のためにはとても有利です。

床断熱工事。
今回はウレタン系の断熱材を床に入れていきます。

続きは次回に移します。