こんにちはアスカ工務店遠藤です。

先日ですが、性能向上リノベーションのご依頼を受けたお客様のご自宅のインスペクション
（建物状況調査）をしました。

この家の築年数は50年ぐらいかな？家を建てるときに作成する確認申請書がないようなので
お客様からの聞き取りにより想定いたしました。

お客様から聞くところによると、以前大工さんだったご主人が先祖からの家を建て直したり
改築したり増築したりとその時々のご家族や生活に合わせ変えていったらしいです。
内装を見せていただくと、当時の大工さんらしい、和風で当時としてはかなり手の込んだ豪華な
作りになっていました。部分的に見ればまるで、神社仏閣のような作りです。

内部を一通り見せていただき、床下と屋根裏にも入りました。

床下は当時としては珍しく、地面の全体を覆うベタコンクリート仕様の土間になっていました。
一部は布基礎で土が見えていましたが。

そして一部の土台はシロアリに食べられていました。
古い家などを調査するとこうゆうことはよくあります。
今回の工事が実施されればこの蟻害を受けた木材は新しく交換になります。

天井裏は、今の季節、秋口の割にムッとする暑さがありました。
こちらも古い家にはよくあることです。天井に断熱材がある所とない所がありました。
あるところは以前、リフォームをされた所と言うことです。

これからこの家はどのように間取りを変え、耐震性や断熱性を向上し、次世代へと繋げていくかが
課題です。

でも元の大工さんや職人さんたちが仕上げた工芸的な仕上げもできれば残したいとも思います。
これからのプランニングが楽しみですね。