再考家の性能について(耐震性能編)3

STORY

こんにちはアスカ工務店遠藤です。

   日経XTECHより

耐震対策として、制振装置をご存知でしょうか。
制振装置もだいぶ知れ渡ってきて、当社の家もほぼ全棟付けるようになってきました。

制振装置は地震の強さを緩和する役割があります。

具体的にいうと建物には揺れる周期があります。

木造住宅で言えば固有周期の目安は次のようです。
最近の頑丈な木造家屋  0.1~0.3 秒ほど
古い木造家屋      0.3~0.5 秒ほど

木造住宅はほぼ0.1秒から0.5秒までの範囲に分布しています。

ただ1軒の建物は耐震壁は強く、その他の壁は弱く、強い所と弱い所が混ざっています。
特に柱と梁とは金物で補強してありますが、あまり強く揺れると緩んでしまいます。

そのことを「等価周期」といいます。

その等価周期によく反応する揺れを「キラーパルス」といいこれが建物の揺れを増幅し
最悪の場合家を倒壊させてしまいます。

そしてそのキラーパルスの周期は1~2秒らしいです。

制振装置は地震の揺れを大きくしないという意味もありますが、そのことでキラーパルスの
振動周期に共振させないためという意味もあります。

最近は家の耐震性についてはかなり関心がある方が多くなっています。

特に静岡県は南海地震、東海地震が周期的にはいつ起きても不思議では
ない状態です。

家の基本性能の耐震と断熱性は家族の将来を守る性能ですから
このあたりはしっかり押えておきたいですね。