工事に先立ち大事なのは家全体の状況の把握です。

STORY

こんにちはアスカ工務店遠藤です。

今日は昨日は続きです。
富士市伝法性能向上リフォームの家です。

工事に先立ち大事なのは家全体の状況の把握です。
お施主様のご希望と合わせて下見をしました。

お施主様の希望は前回も書きましたが、基本は耐震性能と断熱性能の向上。
1階を主に日頃の生活空間とし、2階は収納とたまにいらっしゃるお子さんたちの泊りの場とします。

1階部分は基本フルリフォームとします。
キッチンやトイレ洗面などは新規にし、床や壁天井はクロスの貼替や床の貼替とします。
生活しやすいように必要であれば間取り変更はしたいという事です。

断熱工事に関しては家全体だとかなり工事費が上がってしまうので、リビングダインイング、キッチン、浴室、トイレ
寝室など部屋ごとの個別暖房としたいという事でした。

耐震工事に関してはこの家は昭和56年(1986年)旧耐震基準の家なので今の基準にあった耐震性能に
上げることと旧耐震基準の家の耐震性能を上げることで受けることが出来る、富士市の補助金100万円と
高齢者世帯に追加される20万円、計120万円の補助を受け工事費に足したいたいという事です。

まずは家の現状の様子を確認しました。

外観です。

昭和の家にありがちな和風の家です。南面は広い掃き出し窓が付いています。
このころの家、今もそうかもしれませんが、徒然草家の「家の作りやうは、夏をむねとすべし…」
とあるように夏の暑さに備えるように作られています。

南面に大窓を付け風通しを重視しています。

玄関部分です。

こちらも大きめの引違ドア。明るさはありますが、防犯上、断熱性などに難点があります。

6畳ほどの居間です。


ここでかつてご家族は冬などはコタツに入り一家団欒、楽しい会話をされていたと思います。

キッチンです。


8畳ほどの広さにキッチンセットがありダイニングテーブルがあります。
食事された後は先程の居間にご家族で移動ですね。

ここは応接間。

私の実家もありましたが、昭和の家にはお客様が来た場合、応接間に通し接待しました。
今は物置になっていましたが。

和室です。


この部屋もよく昭和時代にあった6帖と8帖の続き間の和室。
お盆やお正月などはここで、ご家族でくつろがれたと思います。
お客様を泊める場所でもありますね。

トイレ、洗面所、お風呂です。



お施主様によると一度水回りのリフォームをされたようです。
お風呂は前はタイル風呂だったらしいです。

現状の家は昭和らしいでも当時のこだわりがある家のですね。
お父様は工事中も大工さんにいろいろ注文をされ間取りなども変更したような?

そういえば、建築確認申請書と若干違う場所もありました。
当時は現在よりは建築基準法は少し緩かったのかもしれません。

次回は家の箇所箇所をもっと詳しく見てみます。