ナチュラルアスカの家

2016年4月14日最大震度7の熊本地震が起きました。

STORY

こんにちはアスカ工務店遠藤です。

4月14日は2016年に熊本県地震が発生しました。

地震だけでなく災害関連死を含め273人の方が亡くなられたようです。
熊本地震の特徴の一つが本震と言われた震度7クラスの地震が4月の14日と16日に2回起きたことです。

建築基準法では大地震と言われる震度7クラスの本震は1回発生が基本です。
ですから耐震等級1とは大地震が1回発生しても家が倒壊しない強度が前提です。
という事は熊本地震のように本震が2回くれば耐震等級1の家ではもたずに倒壊する可能性があるという事です。

一般的に1981年からの新耐震性能の家はこの耐震等級1が基本です。
という事は熊本地震クラスの本震が2回くればこの静岡県富士市でもかなりの家に被害がでることになります。

これは熊本地震の地震被害データが示しています。

木造時期別被害状況をみると中破をいれた被害状況では1981年以前の旧耐震基準の家では94.7%が。
19810年から2000年までに建てられた新耐震基準前期家では79.7%が。2000年から現在までの
土台、柱、梁などの検束を強化し耐震壁のバランスを強化した新耐震基準後期の家では38.7%の家が
地震の被害にあっていますが、耐震基準が強化されるたびに被災する率は低くなっています。

「本震が2回くるなんてそうそう起きるわけないじゃん。」というご意見もあると思います。

しかし過去の災害のたびに今回の災害は想定外だったという意見を何回聞いたでしょうか。

話は飛びますが私は2014年11月22日発生した最大震度5弱の長野県白馬村周辺を震源とした
長野県神城断層地震発生時に現地まで被害の状況を確認しに行ったことがあります。

現地へ行って驚きました。
震度6弱という地震ですが白馬村堀の内地区では倒壊していた家が多かったです。
よくこれで死者が出なかったなと思いました。


私は現地で被災された家主さんに地震発生時の状況のお話を聞きながら倒壊した家の様子を
見せていただきましたが、家主さんたちに言わせると倒壊までは一瞬、言葉で表せれば
「グラ ガシャン」といいう感じだったらしく、地震がグラッときた瞬間には
家は倒れていたとおっしゃっていました。

でもそんなひどい現状の中、同じ地域でありながら外観は全く無被害の家もありました。

その家はよく見るとやはり最近建てられた家。
2000年以降の土台、柱、梁などの結束を強化し耐震壁のバランスを強化した新耐震基準後期の家と推察しました。
熊本地震でも無被害の61.3%に入る家だと思います。

そこで考えたことはこの家以前に建てられた旧耐震基準の家と新耐震基準前期の家を何とか耐震補強して被害を小さく出来ないかという事です。

実際地震の被災地に立ちながらそんな事を考えました。

ご提案  (この提案は3月にもしたのですが再度の提案です)

政府の中央防災会議は今後30年以内に東海地方に巨大地震が発生する確率を87%としています。

当社ではご自宅の耐震性能を知っていただこうと無料の耐震診断を実施します。(無料期間は5月31日まで)

耐震診断対象住宅

 1.1950年(昭和25年) ~1981年(昭和56年5月)までに建築された家(旧耐震基準)

旧耐震住宅なので耐震診断、耐震補強とも補助金の対象になります。
富士市市役所建築指導課に直接お問い合わせください。0545-55-2903
当社でも市役所への耐震診断代行手続きができます。(無料)
 2.1981年(昭和56年6月以降) ~  2000年(平成12年5月)までに建築された家(新耐震基準)

新耐震基準だからといって油断はできません。

2016年4月の熊本地震では新耐震基準の家でも倒壊しています。
新耐震基準の家の弱点は壁のバランスと木と木の接合部分といわれています。
備えこそ最大の防御です。ご家族の将来のためにも耐震診断を実施しましょう。