こんにちはアスカ工務店遠藤です。
建築基準法の流れ
前回熊本地震の被害状況について書いた時、旧耐震基準がどうかとか?新耐震基準がどうか?2000年基準?
とか言ってきましたがそもそもその基準とは何?という意見も出そうなので簡単におさらいしようかと思います。
旧耐震基準
何の法律もそうだと思いますが法律の基本理念は「国民の生命と財産を守る」ことです。
住宅に関しては国民(人)が直接住み、生活する場所なので特にそう言えると思います。
家のきまりに関しては「建築基準法」。
いくら自分の土地に建てる家と言っても、大きさや工法などかってに建てれるわけではありません。
地域にあったきまりを決めたのが建築基準法。
昭和25年5月24日、1950年に初めて制定されました。地震に対してはその後大地震の度に
改定が繰り返されてきました。
最初の耐震要因になった地震は1948年の福井地震です。その被害状況を受け法制化されています。
福井地震(ネットより)
その後、大地震が発生する度に、建築基準法は改正されています。
例えば、1968年の十勝沖地震を受け1971年に改正され、1964年の新潟地震で起きた液状化現象を受けて、
木造建築でも基礎部分をコンクリートにすることが義務付けられています。
旧耐震基準から新耐震基準へ
先ほど来から言っている新耐震基準は1978年の宮城県沖地震を受けて改正されたものです。
この改正以前を旧耐震基準、以降を新耐震基準と呼んでいます。
宮城沖地震(ネットより)
2000年基準
2000年には、阪神・淡路大震災を受けてさらなる耐震性の向上が図られました。
この大震災で全壊や半壊した建物は、旧耐震で建てられた物が多かったのですが、
1981年以降の新耐震基準で建てられた建物でも被害が大きかったです。
阪神淡路大震災(ネットより)
次回は旧耐震基準と新耐震基準 2000年基準の内容について書きたいと思います。