ナチュラルアスカの家

構造インタビュー

分かりづらいけど、大切な事。
後からできないから最初に押さえたい事。
分かりやすく解説します。

1.断熱(温熱)構造、2.耐震構造、3.劣化防止構造

家の構造の話って分かりづらいですよね。
でもこの部分は建ててからは絶対変えられない所、(変える場合多額のお金が掛かる)
だから 最初に押さえておきたい。

今回、建てる前に押さえておきたいこの三つの項目をインタビュー形式で解説してみました。

1.断熱(温熱)構造

『月々の支払いを3千円押さえるよりも、もっと大切なことは。。。』
「月々の支払いを抑えるって節約という意味ですか?」
大きな意味ではそうなんですが、家を建てる場合、資金計画をやりますよね。
例えば、今のアパート代が7万円ぐらいだから月々の住宅ローンの支払いは7万円を越えたくないとか?
でもそうなると、月々3千円違うってすごく大きいじゃないですか?
主婦の皆さん、家を建てるとそのあたりに気を使って節約しますよね。
でも、そこにとらわれて大切なことを忘れちゃうことあるんです。
「大切なこと?それって何ですか?」
その前に、家のランニングコストって分かりますか?
「燃費ってことですよね。車でいうとリッターいくら走るとか。」

そうです。家で言うなら電気代、ガス代、水道代等の光熱費がこれに当たります。
そのなかで、家のつくり方によって大きく変わるのが『冷暖房費』なんです。
一般のご家庭で冷暖房費にどれくらい使われているかご存知ですか?
「いや、ちょっと分からないですね~。」
おおざっぱですが、節約するご家庭で夏が2千円、冬で3千円くらい光熱費が上がります。
節約しないご家庭になると、夏で7千円、冬だと1万円を超えるんですよ。
「ということは、家の断熱材を強化してエアコンの効きを良くすれば、3千円くらいはお得だっていうことですか?」

そうなんです。月々3千円っていうと年間で3万6千円ですよね。20年とすれば、金利なしで考えても72万円の差が出てきます。これを家の断熱性能に掛ければ、充分モトをとってしまいますよね。

「でも、それでようやくチャラってことでしょ?」
計算上はそうかもしれませんが、実際に住んでみると全然違うんです。確かにトータルコストは同じかもしれませんが、暑さ寒さを我慢して暮らすのと、暑さ寒さを意識せずに一年中快適に暮らすのとでは全く異なります。

  

「そりゃそうですね。あっ、もしかしてそれが大切なこと?」
はい。何のために家を建てるのか?ということです。幸せな暮らしのためですよね。そのためには健康でいたいですね。
でも、日本人は昔から我慢しちゃうんです。暑かったら脱げばいいとか。寒ければ着ればいいとか。布団にもぐれとか小さい時に言われませんでしたか?私はよく言われました。(笑)
そして医学的な統計があるのですが、部屋の室温が18°特に16°より下がると急に家族に健康被害のリスクが大きくなるそうなんです。
風邪をひけば当然医者にかかりますよね。医療費がかかりますし、風邪をひくからとエアコンの性能よくしたりかっけぱなしにしたりして、ライニングコストがますますかかります。
「なるほど、家の断熱って健康に関係しますからね。」

2.耐震構造

『本当に家を長持ちさせるための誰も言わない秘訣』

「これは興味ありますね。長寿命の家ってことですか?でも、いろんなポイントがありますよね。」
もちろん、家を長持ちさせたい気持ちは皆同じですから、建材メーカーも耐久性の高い材料を次々に開発しています。
でも、今からお話しするのは、表面に見える材料ではなくて、中に隠れている材料で、人間でいうと骨格にあたる部分についてです。
表面に見える材料は古くなったら取り換えがききますが、取り換えがきかなくて重要な構造材をどうしたら長持ちさせられるかというお話です。
「へー、ますます興味があります。」
屋根や外壁は毎日風雨にさらされるわけですから耐久性が重要です。床や壁なんかも擦り切れちゃうと困りますよね。
でも、これら表面にみえる仕上げ材はいざとなったら取り換えがきくように作られています。家のなかで一番大事なのは、
基礎と構造材(土台、柱、梁桁)です。

  

木造の場合は、構造材は木材が担うので、温度や湿度のコントロールができないと、腐ったり反ったり割れたりして、予定されていた耐震性能を発揮できなくなることがあります。

「えっ、地震のときに困るじゃないですか。」
そうです。だから、構造材をいつまでも新築のときと同じ状態に維持する必要があります。特に木は湿気に対して弱いため、結露は絶対防ぎたいですよね。

ナチュラルアスカの家のセルロースファイバー(商品名ファイバーエース)充填断熱材は原料が新聞紙のチップ材の為、調湿性能が高く結露がしにくくなっています。(ファイバーエース無結露30年延長保証)
「なるほど、分かりやすいですね。」


そして、ナチュラルアスカの家の断熱構造の最大の特徴は、充填断熱のセルロースファイバーの外壁側にもう一つ25㎜の外貼り断熱材フォルテボードを採用しているという事です。この構造をダブル断熱工法と呼んでいます。

「えっ?なんですか?」
外貼り断熱はフォルテボードと呼んでいますが、セルロースファイバーと同様、高い断熱性能と外壁の塗壁材にありがちなひび割れやメンテナンス費用を抑えた性能を持っています。
「家はデザインや素材など見た目も大事ですが、まず建物自体の基本構造が健康で長持ちすることが大切なんですね。」

3.劣化防止構造

『家を建てたあとで維持費が一番掛かる場所って、どこか知っていますか?』
「出だしからから難しい質問ですね。私は家を建ったことないから、正直、見当がつきません。」
家のメンテナンスをしたことがある人なら分かると思うんですが、答は、外壁のメンテナンスです。

なぜかというと、外壁は面積も広いし、作業のための足場も必要ですから。かといって、放っておくと雨漏りが発生して、家の構造材を腐らせてしまうので、どうしてもメンテナンスが必要なんです。

雨漏りは大切な財産を失うことにつながるため、法律でも雨水の侵入は10年間工務店が無償で補修することが定められているんですよ。
「でも、10年過ぎたらどうなるんですか?」
10年以降はご自分の費用でメンテナンスをすることになるし、仮に10年以内であっても、雨漏りとかのクレームでない限りはご自分の費用でメンテナンスしなくてはなりません。

「へー。メンテナンス費用ってどのくらい掛かるんですか?」
家の形状にもよりますが、一般的な大きさが35坪の家ならば外壁だけでも足場工事を入れて塗り替え工事が¥100万円前後かかると思います。

そして、特によく採用される外壁建材はサイディングという材料などですが大きな欠点がある事をご存知ですか?
「え~、それは何ですか?  気になりますね?」

それは窓まわりのコーキングが直接太陽の紫外線に曝されて劣化しやすいという事です。

 

  

特に西面と東面では太陽光線が横から直撃するために劣化が激しく、多くのコーキングメーカーは保証期間を5年に限っています。

だから5年目以降は雨漏り防止のために、ご自分の費用で劣化したコーキングを部分補修する必要があるんですよ。
「えっ、5年毎ですか?でもそこまでやってるお宅って少ないんじゃないですか?」

はい、実際には10年くらいは無理やり持たせているお宅が多いですね。ただし、5年越えるとコーキングにヒビ割れが生じて、目に見えないところで雨水が侵入していることもあるんですよ。

「へー、そうなんですか?心配になっちゃいますね。」
もう一つ弱点があるんですよ。サイディングの塗装は基材の上にコンマ何ミリの薄い膜を貼っているだけなので、やはり紫外線の攻撃により劣化しやすいです。
メンテナンスをしていないサイディングの壁をうっかり触って手に白い粉のようなものがついてしまったことないですか?
これはチョーキング現象といってサイディングの劣化状況を確認する方法です。
こうなってしまってはメンテナンスの時期が過ぎたレッドサインです。

だから、10~15年ごとに全面的な塗替えが必要になります。このときは施工のために足場を組むため、ついでにコーキングの全面打ち替えを同時に行うお宅が多いようです。

「だから外壁のメンテナンスは一番お金が掛かるんだ。」
はい、しかもサイディングの基材は年月が経つと、水分を含んだり紫外線によって劣化したりして、反ってくるため、隣り合うサイディングの継ぎ目が開き、そこから雨水が侵入しやすくなるんです。だから、家を長持ちさせるためには、30年以内にサイディングの全面張り替えが必要となります。

「えー、30年っていうとまだローンの支払いが終わってないじゃないですか。いったい全部でいくら掛かるんですか?」
外壁のメンテナンスコストは30年間で合計420万円にもなります。
「それじゃ、新築して直ぐに毎月1万円貯めても追いつかないじゃないですか。そんなにメンテナンスにお金が掛かるんじゃうっかり建てられないですね。じゃあ、どうしたらいいのですか?」

先程も言いましたが、サイディングやサイディング同士をつないでいるコーキングが劣化しやすいのは太陽に直接曝されているからです。

構造的にコーキングを保護してやれば、劣化は進みません。ナチュラルアスカの家のダブル断熱工法はコーキングの上にベースモルタル、グラスファイバーメッシュ、仕上げ材(塗り壁)が何重にも塗り重ねられています。

  

こうすれば、コーキングは紫外線から保護されているので、半永久的に劣化することはないんです。

「ということは、コーキングの補修や打ち替えがいらないってこと?」
はい、そうです。
「あっ、それいいな~。反りとかはどうなんですか?」
基材のフォルテボードは難燃性のEPSなので、吸水しないし、また元々が柔らかな素材なので長年経っても反りが発生することがないんですよ。
基材が柔らかいので仕上げ材に追従して曲げにも強く、塗壁材にありがちなひび割れなどもしにくくなってます。
という事は地震時の揺れにも追従してひび割れはしにくいですね。
「ってことは、全面張り替えとかしなくていいの?」
張替えじゃなくて上塗りだけですから、コーキングの打ちかえもなしでだいたい¥100万円ぐらいで収まると思います。
「すごい!建てるときの費用だけじゃなくて、長年にわたって維持をするためのメンテナンスコストのことも考えてくれているんですね。」
はい、お客様にとって何が一番いいのか?を大切にして家づくりをしています。