塗り壁材のヒビ割れ欠点をなくし、10年後のメンテナンス費用を抑える外張り断熱工法

家を計画する場合一般的には「サイディング」という外壁材を使う場合が多いです。

デザイン性に優れ工業製品なので品質が安定しています。
比較的安価で工事費の削減や施工しやすいので工期の短縮もはかれます。
外壁の工事シャアで約70%(リフォーム産業新聞社)を占め建主にとっても工事者にとっても扱いやすい材料だと思います。

 
サイディングの場合、一番のメンテナンスのポイントはサイディングの板と板との間に打つ防水をするコーキングです。
このコーキングで外部からの雨水を防いでいます。
ただこの部分は外部に露出しているため太陽光による紫外線や雨や湿気により劣化しやすくなっていてサイディングの欠点の一つと言えます。
もし、劣化したコーキング材の交換メンテナンスを怠ると雨水等が壁内に入り最悪な場合、壁の中の木を腐らしてしまうかもしれません。

この露出されているコーキングの欠点を解消し一般的に言われている塗壁にありがちなヒビ割れも解消した工法が外張り断熱工法です。

基本性能ベースクオリティ耐久性

それではなぜ従来の塗壁工法はヒビ割れをおこしやすいのでしょうか?
それはセメントと水を混ぜたモルタルを塗っていたからです。

セメントと水を混ぜたモルタルは固まった後、長い間の乾燥や劣化や家が建っている間の大小の地震などの揺れによりヒビが入りやすくなります。

ナチュラルアスカの家の塗壁工法はこの欠点を解消し外壁のヒビ割れをしづらくした工法です。
(2011年3月11日におきた東日本大震災後の3月15日発生の富士宮市直下地震時 富士宮万野原新田の当社の家の外壁の被害はありませんでした。)
まず外張りに使われるフォルテボードは追従性が強く手で曲げても割れません。


このフォルテボードを外張りし、その上から左官工事でアクリル系の下地の塗りこみと同時に「ファイバーメッシュ」というグラスファイバー製のメッシュを入れ壁の引っ張り強度を増しています。
そしてファイバーメッシュを塗りこむことにより、サイディングやALC版貼りのような外壁のつなぎ目をなくし、雨による漏水などがしにくい構造になります。


この下地作業が家を経年による劣化や大小の地震によるヒビ割れを防ぎます。
ナユラルアスカの外壁工法に使われるフォルテボードを使うメリットは?
1.割れに強い。
一般的に塗り壁は、何年かすると外壁がヒビ割れてきる印象がありますが、
表面に塗ってある下地のベースも、これから塗る仕上げのトップコートも同様、下地の曲げといっしょに、追従してくれるので、とても割れにくい性質になっています。
2.結露防止になる。
フォルテボードは、先ほどご説明したように建物全体をすっぽり包むので外部との温度差を小さくするので、結露がおきにくくなっています。
もちろん同じ理由で省エネ効果もあります。
3.安全性に優れている。
フォルテボードは、一見発泡スチロールにも見え火に燃えるような気がしますが、ライターで火をつけようと思っても自己消化性を持ち燃えることがありません。
構造一体で、国土交通省の防火構造30分を取得しています。(準耐火45分申請中)
4.自然界にある無機質の防蟻材を含有しているのでシロアリ対策にもなっています。
今までフォルテボードを使った外張り断熱工法の説明は主にメンテナンス費の軽減や、ヒビ割れ対策として書いてきましたが、塗り壁材独特の表現が多彩でもあります。
そのあたりも大きな特徴です。