2.耐震性能

アスカ工務店の家の耐震性能は、全棟許容応力度計算、耐震等級 3
消防署、警察署など災害時に救護活動の拠点となる建物と同水準の耐震性能です。

本当に必要な耐震性能とは?

戸建て住宅で建築基準法義務とされている耐震レベルは等級1です。これは、震度7の地震でも倒壊しない強さとされています。

しかし、2016年に起こった熊本地震をはじめ、最近の傾向として、一度大きな地震が来ると、その後震度7レベルの揺れが2度3度と繰り返し起こります。

実際に熊本地震でも、最初の1回の揺れに耐えた耐震等級1の住宅が、繰り返される揺れで倒壊に至ってしまったケースが多々ありました。

当社では、ご家族が安心して暮らすためには耐震等級1では不十分だと考え、国の定める耐震性の中でも最高等級である「耐震等級3」を基準とし、建築基準法では義務化されていませんが、全棟許容応力度計算を行い耐震設計をしています。この強度は警察署や消防署など、災害時に避難をする施設などと同じで、何度も起こりうる余震にも耐える力があります。

2014 年11月22日長野県神城断層地震  (アスカ工務店 遠藤撮影)

自分は2024年正月に発生した能登半島地震の被災地の現場に同じ工務店の会で、3月中旬に視察に行かしてもらいました。

能登半島の入口金沢からバスで、輪島まで移動しましたが道中の地震の被害は目を覆うものでした。輪島に着いてからは現地を自由行動で歩きましたが、火災現場もひどかったですが、一番ひどかったのは、ほとんどの一般家屋住宅も店舗もですが、倒壊していることでした。

被 害

被 害

無 被 害

能登半島地震被害状況 2024年3月5日(アスカ工務店 遠藤撮影)

でも、確かに倒壊している家も多数ありましたが、しっかり建っている家もありました。これらの家は、自分が見た印象では木造構造で、比較的新しそうな家が多かったです。

これはいったいどうゆうことかというと、一軒一軒調査したわけでは無いですが、耐震等級が上位の2か3か、柱頭柱脚補強、壁量計算された2000年基準以降の家が多いのではないかなと思います。あくまでの推測ですが。

ただ言えることは、これから建てられる家は耐震強度が強い家。

最近、大小の地震が、頻発しているので、耐震強度は許容応力度計算された耐震等級3の家は必須かと思います。
当社は以前より、家の耐震については、上記性能が標準で進ましていただいています。

そのきっかけになったのは、自分が東日本大震災、長野県神城断層地震、今回の能登半島地震の視察により、耐震性能の重要性を身をもって知ったことと、以前より耐震の重要性をユーチューブやセミナーや著書などで、発信されていたMs構造設計の佐藤実先生にご師事頂いていたからです。

M‘s(エムズ)構造設計/構造塾 佐藤実先生

佐藤実さんは、木造住宅の構造について、基礎的な考え方から実務に役立つ情報までを分かりやすく解説しており、 工務店や設計事務所に人気の講座「構造塾」を運営しながら、ご自身も建築系YoutuberとしてSNS等で 木造住宅の耐震性能を本気で考え、構造について精力的に発信されています

これからも自身の勉強ももちろんですが、佐藤先生にもご享受いただき、日々新築だけでなく、リノベーションでもお客様に家の耐震性能の重要性について提案していきたいと思います。

M‘s(エムズ)構造設計/構造塾 佐藤実先生