ナチュラルアスカの家

熱中症対策で考えたい家の性能

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こんにちは、アスカ工務店の遠藤です。

暑い夏が続いていますが、皆さんお元気で過ごしてますか?
最近ニュースでは連日連夜熱中症に関連するものが多いです。

家の中で熱中症になった高齢者の方が救急搬送されたとか学校の屋外活動で小学生が亡くなってしまったとか、今日は何人の方が救急車で運ばれたとか、あまり聞きたくないような辛いニュースが多いです。

特に亡くなったということを聞くと「そうなる前に何とかならなかったのか?」と少し怒りにも似た気持ちになります。

冬は冬で家の中の環境については部屋間の室温差からくる「ヒートショック」も気になりますが、夏のこの時期の室内環境は、住宅の断熱性能が大きく関係するのでとても気になるところです。

以前受講した、家の温熱環境と健康についてのセミナーで聞いた話ですが、消防庁が出した熱中症が原因で救急車が出動依頼された場所の統計がありまして、野外や公共施設、学校、公園や運動場などを抜いて全体の40%でダントツだったのはなんと自宅だったというグラフを見ました。

家といえば一番安全で予防対策がしやすい場所だと思いがちですが、統計をみると熱中症の発生場所としては一番危険性が高いということです。

その理由としてはいろいろなご家庭の事情もあるかと思いますが、最近のこの酷暑に、人が健康的にそして快適に住むための室内環境がついていけていないと思われます。

家の断熱性能からくる室内環境について、かつての日本ではあまり重要視されていなかったのが正直なところです。

これから家を建てる場合、リフォームする場合は、家の断熱性能を高めるだけでなく、夏の強い日差しをカットし室内へ入れない工夫、少しでも涼しい風を家に取り込みそれを各部屋へ循環させる工夫などが、家のプランニングで考慮すべき項目です。

これらの考えはパッシブデザインと言われ、これからの家のプランニングの基本となる考え方です。

ご自身の住んでいる家が場合によっては自分や家族の健康を損ねてしまっているとしたらあまりに辛いです。大事なことなので、家の新築、リフォームをする場合は耐震性と同様しっかりと考慮する必要があると思います。