ナチュラルアスカの家

将来までご家族の生活を想像した家づくり

STORY

こんにちはアスカ工務店遠藤です。
先月の終わりから不動産屋さんからの依頼で中古住宅の改修工事を御殿場で
しています。

御殿場市は富士市とは気温が違いますね。つい最近雪が降りました。
雪が降るとさすがに富士市から職人さんは来なくなり工事はストップします。
現場の隣の奥様が「ここは雪が降ったら来れないよ」と言われた意味が良く分かります。
改修工事の初めは外装内装の解体工事から始めます。
私たちが現場に入るときは不動産屋さんがこの家を買われて前の家主さんが
引っ越された後なので基本的に家の中はガランドウ。
解体工事屋さんは容赦なくリフォームする場所を壊していきます。


私も家をリフォームすることは仕事なので、その家に家主さんが住んでいて
工事する場合ももう引っ越されて工事する場合もなるべく効率よく壊し
収まりよく、見栄え良く大工さんなどに指示して工事を進めるのですが
前の家主さんが売った家を工事する場合は「どんな家族が住んでいたのかな?」
などとつい思いを巡らしてしまいます。
たまに前の家主さんが忘れたり、残されたであろう物がある場合があります。
それはもう古くて空気の抜けたサッカーボールや野球ボールだったりすると
「元気な男のお子さんがいたのかな?」と思ったり
お部屋の壁紙やカーテンがピンクや黄色の色だと「女のお子さんがいたのかな?」
と思ったりします。
今回の現場ではこのような手紙が出てきました。

ピンク色のおねえちゃんらしい手紙には「お母さん お父さんへ」と書いてあり
黄色の弟さんの手紙には「お母さんへ」と書いてありました。
失礼ながら中を見させていただくと日付は両方とも平成16年3月
今から11年前ですね。
当時中学3年の女の子と小学6年の男の子が卒業式にご両親に送ったようです。
押入れの布団シートの下にあったのでおそらく、置いていたのを忘れて残されていったのだと思います。
どのような事情があってこの家を売られたかは知りようもありませんが
この家が建てられてずっと最近までご家族の暖かい生活があったことが想像できますね。
私はご家族の家を建てていますが、今、オーナーさんたちの小さいお子さんたちが
大きくなって独立されてその先までも安心して住んでいただけるような家づくりをしていきたいなと
改めて思いました。
今度、不動産屋さんの担当者に会ったらこの家の家主さんが今どちらに住まわれているかを
聞いて、出来ればこの手紙をお返ししたいなと思っています。

お腹が空いているのか人懐っこくついて来る現場近くのノラ猫君? カイ猫君?