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家のプランニングの発想は家族の思いから

A.生活の中の自分探しがプランニング

今回、家のプランニング(間取り)の進め方ついての話を書こうと思います。

私も今まで何十件というお施主様たちの間取りを書いて実際に建ててきました。

(下書きやボツプランを入れると何百軒、もしかしたら千軒以上か?)

それらの経験から考えることは一軒として同じ間取りはないということです。

「え〜、それはそうではないですか?」と言われそうですが。

確かに家族構成が違う場合、例えば一般的な家族、二世帯家族、高齢者家族、お子さんが成人されている家族などは間取りは違ってきます。

ただ当社のお施主様たちの家族構成は年齢が20代後半から40代半ばぐらいまでお子さんがまだいらっしゃらないか、お一人、お二人、三人ぐらいまでかな。
基本的には似た感じの家族構成が多いです。

サラリーマン世帯で年収もほぼ極端には変わりません。
奥様がパートか、正社員で働いている方もいらっしゃいます。
お子さんが今は小さくても、大きくなって保育園などに行くようになったら働きたいと言っている奥様もいらっしゃいます。

何が言いたいかというと平均的なご家族であれば間取りに関する希望も変わらないかと思うと全然違ってたりします。

確かにリビングやダイニング、キッチンなどのや水回りなど必要な部屋の種類や数は似ています。
ただ、配置はもちろん動線、必要設備、収納の量、方法、などはみなさん違います。

私はプランニングは生活の中の自分探しのような気がします。

インテリアや素材の種類もそうですが、誰もが住んでみてしっくりくるとか、落ちつくとか、動きやすいとか、生活のパターンやリズムを持っています。

間取りも同じで、それら自分たちがしっくりくる物を見つけれれば、ほんとに住みやすい空間になると思います。
建ててしまえば何十年と暮らす家ですから、そのあたりはじっくり考えて感じて家のプランニングを進めることをお薦めしています。

前置きが長くなりましたが、私が数多くのお施主様たちの家のプランニングを進めていて思うことなどを書こうかと思います。

B.家のプランニングを始める前に

そしてまず初めにこれからの文中でも書きますがプランニングを始める上で大事なことをまず書きます。

1.プランニングは必ず、ご家族で考えて進める。

よくご主人様で奥様に任せると言ってあまり感知しない方がいます。
確かに家は女の城と言って奥様の意見が多く取り入れられることがあります。それはそれでいいとは思いますが、肝心なことはご主人様が奥様が日頃何を考えているか?
どのような思いで家づくりをされるか?家づくりはそれを知るいい機会だと思います。

こう言うとご夫婦はもう何年も一緒に暮らしているのだからお互いのことは知り尽くしていると思いがちです。要はご夫婦と言っても育った環境が違います。お考えなども違うでしょう。

家づくりはご自分たちが将来、子育てや教育や老後などを安心して過ごすための受け皿でもあります。

家が完成するまではお互い意見を出し合い、どんな家にしたいと考えることはこれから家族でどんな生活をしていこうか?という話でもあります。

実際、プランニングを進めていくとご夫婦で、「そんな、生活がしていきたいんだ。」

同じだと思っていたご夫婦の価値観がいい意味でお互い少し違っていたという事に気付いたという場面に私も何回も立ち会いました。

これらのことは家づくりというある意味夢を見るようなワクワクした環境だからこそ経験できる事だと思います。

家づくりはご家族特にご夫婦が基本の作業です。
この時は一緒に考えて進めることが大事ですね。

2.プランニングはじっくり時間をかける。

前にもブログで書いたことがありますが、プランニングを急いで中途半端に家を建てると住んでからいろいろな不満や使いにくさが出ると思います。特に土地を買われて家づくりをされる場合、土地の契約から引渡しまでの時間が短いためそうなってしまう場合が多いです。

それは何故かと言うと不動産屋さんは早く土地代を回収したい為土地の引渡しを急がせます。
そして、それを理由にハウスメーカーや工務店の営業マンが自分たちの工事の契約を早めたい理由から間取りや仕様決めを急がせる場合多いと聞きます。

私はそれは避けたい。
なので、土地を買われて家を建てる場合は、不動産屋さんや地主さんに交渉して少しでも土地の売買の契約から引渡しまでをなんだかんだと伸ばします。

私は家に住むご家族が満足できるプランニングには最低3ヶ月はかかると思っています。
通常、土地の引渡しまでは長くても1ヶ月半ぐらいですからなんとか3ヶ月伸ばせないかと不動産屋さんに交渉します。

3.人任せにしない。

良く聞く話ですがハウスメーカーやビルダー、工務店の営業マンが自分たちや自分の会社の都合で家の契約や工事を急ぎたいため家の間取りや仕様決めを急がせます。その場合、中途半端な間取りやあまり考えていない間取り、自分たちのお決まりの間取りで契約を迫る場合が多いと聞きます。

当社で建てられたお施主様がいろいろな会社を回られた時に聞いた話ですが当時はその進め方が普通だと思い営業マンの言いなりになったこともあったそうです。

私はそのような話を聞くとそのゆう進め方をする営業マンは建築のプロではないな?と思います。

建築のプロならば家に住むご家族がどうしたら将来まで安心して暮らせるかということを考え、その為には自分はどうすればいいかを常に考えていると思います。

家づくり全般に言えることですが、人任せの家づくりは最終的には自分や家族に跳ね返ってきます。
これだけは避けたいですね。

C.プランニングの注意点

これから家のプランニングに関して具体的に説明をしますが、いくつか注意点があります。

1.ここでのやり方が一番いいとは自分としても思っていません。

前にも書きましたが家づくりは、そこに住む家族の生活する上での事情、家族構成、家族年齢、家づくりへの考え方、土地を買って進めるのか? もう土地をお持ちか? 親からいただけるのか?
など、家族の事情はもちろん家づくりの進み方の早さにも違いがあります。

なので、それらの事情に合わせて進めていくので、このペースでこの方法でという決まり事はありません。

ただ、家のプランニングの目標は、家のプランはもちろん、部屋の配置から必要な収納、棚の高さまでも一通り住むご家族が納得して決めることが出来、住んでからも思い違いや後悔がなるべくでないということなので、この作業は最初からお施主様の私生活や嗜好などを見つけていくことになります。

2.家のデザインを優先させない。

基本的に私の家のプランニングはお施主さんよりどうしてもこうしたいという、ご要望がない限り突飛なデザインやはやりのデザインなどを優先させません。

デザインへの希望は最初の段階で聞きはしますが、それを生かしていくのは住む方がまず生活する上で基本プランがほぼ決まってからです。

基本プランが決まる前にデザインを優先させると例えば耐震上や断熱性に問題が出たり生活する上で生活しづらくなる事があります。

3.お施主様からご提供いただいた資料を使います。

これから書いていくことは実際にお施主様たちと打ち合わせの仕方を書いていくため資料も実際のお施主様のご要望書などを出したり、プラン途中の画像を出していくので見にくかったり、手書きメモなどなので分かりづらいことはご了承ください。

まず、最初にお施主様たちにプランニングの始める前に希望することがあります。
「自分たちがこうしたい、こうだったらいいなという資料をお持ちください」

といいます。資料は雑誌でもネットの画像データでもなんでもいいです。

とにかく、これらのデータからお施主様たちがほんとに建てたい家は何なのか?を探していきます。

持ってきていただいた雑誌などの資料

最初は遠慮がちだったお施主様たちも何回かお話していくと住宅雑誌などを何冊も付箋つけて持ってきてくれます。

プランニングはある意味自分たちの理想とする生活をさらけ出す作業なので、お施主様が恥ずかしく思われる場合もありますが、この作業がプランニングを上手くまとめるヒントになります。

と同時に私がプランニングを進める上でこの家のイメージをつかんでいきます。

ただ、お客様の中には、家の事を考える事など当然初めてのことなのでまだ具体的に自分たちがどんな家に住みたいかをまだ思い描けない場合もあります。

そうした場合は最初のプランニングの聞き取りは当社の過去のお施主様たちの家の写真やプランニングなどを具体的に見てもらいながら進めることもあります。

当社の場合は、前にも書いたかもしれませんが、実際に家を建てられるお施主様の年齢、家族構成、年収などがかなり似ているご家族も多いので、参考までにそのような家の写真やプランニングなどもお見せします。

そうすると、具体的に自分たちと同世代のご家族から自分たちとの共通点や考えに共感するところもみつかってくるようで、今度は自分たちに置き換えた場合の考えなどが分かるようです。

D.プランニング前の聞き取り

その後、自分たちが住んで生活したい家の聞き取りをします。そしてお客様には断片的でいいので自分たちが住みたい家の希望を言っていだいたり書いてきていただきます。

そして、それをしながら家の配置のこと、自分たちが生活しやすい生活動線、家事動線などを聞いていきます。

これらの話は基本的にご夫婦の意見を取り入れて行きますが、結構ご夫婦の意見の違いが出やすいところでもあります。

夫婦と言っても結婚する前は生まれた環境、育った環境が違いますから意見が違うのは当然といえば当然です。

ただこれから自分たちが一生住む家を建てるのですからお互いにどうしてもそうありたい所は主張していただき、そうでないところは譲り合いながら進めていきます。

希望は断片的でいいです。
そのジグソーパズルのような希望をつないで実際の絵にするのは私たち建築のプロの仕事です。

これは実際にお施主様にいただいたものですが、下のようにご要望と画像を組み合わせて書いていただくと分かりやすいですね。

お施主様のご希望プランニングメモ

このようなご要望の聞き取りをさせていただいた後、聞き取りを参考にした参考プランを作成します。

提出図面

これは平面図といいます。
家の縮尺を1/100にして書いてあります。
家の土地に対する配置や部屋の配置、キッチンやお風呂など生活設備の配置などを書き入れます。

立面図です。
平面図と同じ1/100の縮尺で家を東西南北から見た形が書いてあります。

鳥瞰図です。
読んで字のごとし鳥が空から家を覗き込んだように見ることが出来ます。

外観パースです。
家を立体的にそこにあるように見ることが出来ます。

だいたいこのような図面を最初提出していきます。
でもここで注意していただきたいのは、この図面はあくまでも初回の聞き取りを聞いて私なりの解釈で書いたものです。

当然、図面の内容は部屋どうしの距離感、生活動線、家事動線、耐震構造などプロとしての考えを入れてのプランです。

ただ、これがそのまま、実際に住むかたの住みやすさになるかどうかは別問題です。

それはこれからの打ち合わせと、意見交換により訂正をしていきます。
自分としてもこれがベストとは思っていません。

プラン提出後お客様より意見や感想は?

これは図面提出後、お客様からの要望が図面に書いていただいたもののコピーです。

文章で書いてもらったものです。
赤いXは打ち合わせ時に解決した項目です。

大事な事は家は建ててから一生、家族の生活の基盤となり安全にそして安心して住んでいただくものです。プランも住む方たちと一緒に考えて自分たちの生活スタイルに合ったものにしてもらいたいと思っています。このようなお施主様とのやり取りを何回となく進めているとプランがだんだんお施主様の要望に近づいてきます。そしてお施主様の要望を叶えつつ土地に対する家の配置や部屋の配置、生活動線、家事動線などを私なりに解釈し、それに家のデサインや耐震性を考えながらプランをまとめていくのですがただ、ここでこの時点で押えておきたい大事な事があります。

E.収納計画

それは収納計画です。

収納計画とは今持っっているもの、家ができた後引越し後に増えていくであろうもの自分たちがとっておきたいもの、生活以外趣味などで増えていくものなどを考え家のどの場所に置くのかを決めることです。

ただまだ縮尺が1/100の図面では分かりづらいですが、この時点でおおよそ見当つけておかないと図面が進んだ段階で考えると必要な収納が収まらなくなってしまいます。

なので、この時点でお客様には今お持ちの生活用具などの一覧を作ってもらいます。
生活用具とはテレビ、洗濯機、冷蔵庫などの家電品から今お持ちで家が出来てからも持ち込みたいもの例えばテーブルや家具類など。

一覧表で

丁寧にイラスト書いていただいたお施主様もいました。

そして家が出来たら買い替えたいものもや将来増えるであろう収納物も考えていきます。
それはお子さんの成長に合わせて必要になったりする物もありますし、ご家族の習慣や趣味やこれからやりたいことなどにもよって変わります。

例えば、ご家族の習慣や趣味とは、定期的にキャンプ行ったり、ご主人の趣味がバイクや自電車に乗ることだったり、奥様もスポーツ好きだったり、趣味が読書だったり、家計簿を付けることが習慣だったり、いろいろですね。

要は住む方たちの趣味や生活習慣や生活感によってプランニングは変化します。

過去のお施主様の中には今小さいお子さんが小学校や中学校などに造るであろう工作品や絵などを保管する場所を作ったり、お雛様や五月人形などの保管場所を作ったりした場合もあります。

そして、この1/100縮尺図面の打ち合わせは、一度きりではなく住むご家族が自分たち生活にあっていると思うまで何回も書いていきます。

F.基本プラン完成後次のステップへ

そしてこの間取りなら自分たちがずっと生活するにあたって使い勝手がよく問題ないと思う事が出来たら、当社の場合は平面図面の倍率を1/100から1/50にあげて提案します。

図面の倍率を1/100から1/50に上げると大きさが変わるだけなく、詳細な部分まで分かりやすくなります。

それともう一つ大事な図面を同時進行で進めます。
それは展開図です。

トイレの展開図

玄関の展開図

展開図は部屋を一部屋一部屋輪切りにして東西南北の方向に横から見た図面です。

この図面を書くメリットは1/50の平面図同様詳細に渡って細かく打ち合わせが出来る事です。

G.資金計画書の作成そして設計契約

そして、この時にもう一つ大事な作業があります。

書類として資金計画書を作成します。
この資金計画書とは今まで作成してきた間取りの家を当社の住宅性能と構造内装仕様で建てた場合、建築費用、建築諸経費、その他一般諸経費など家づくりの総額がいくら掛かるかという概算費用が分かる資金計画書です。

家の間取りも自分たちに合ったものが分かってきてその間取りの家を建てた場合、総額でいくら掛かるかがわかり、ご自分たちの家づくりの目安が見えてきて納得していただいた場合、当社の場合はこの時点で設計契約を結ばしていただいています。
費用は¥50000円です。

ただこの¥50000円費用はあくまでも将来めでたく住宅建築の契約になった場合は工事金額の一部として充当します。
どちらかと言うと預り金という考えです。

これからパソコンでキャド図面を書いていきますが、1/50縮尺といっても手書き作業です。
自分以外にも専門の一級建築士が書く作業ですから当然手間という人件費がかかります。

その費用としては¥50000円は安いという考えもありますが、これから家づくりという高額な費用がかかる大変な作業をしていくご家族に初期段階であまり金銭的負担は掛けたくない。
思いがあります。

設計費用の相場的には賛否両論はありますが、当社の場合は現在このスタイルで進めています。

ここで、少し後戻り的解説ですが、1/100縮尺の図面での打ち合わせを間取りが納得するまで何回でもすると言いましたが、この方法はあくまでも私か、担当一級建築士と家づくりを希望しているご家族との個別面談で行います。

当社の基本的な打ち合わせスタンスは、提案型です。
お客様からいろいろな家に対する希望を聞き出しながら、その希望に対して採用メリットとデメリットをこちらで解説するので、自分に合ったものを選んでもらいます。

ただ、その際に建築設計のプロとしての提案もさせていただきます。
一般的な考えと自分なりの考えも織り交ぜますが、あくまでも最終決定は住む方にしていただきます。

私の考えとしては当社の家づくりのスタンスは家づくりをしていくご家族に寄り添い「いっしょに考え、ご家族にとって将来まで安心できるいい家を建てようね。」

というスタンスです。

H.当社の打ち合わせ環境

当社の事務所打ち合わせ場所

キッズスペース。 おもちゃやビデオでアニメが見れます。

家の資料、構造サンプルが揃っています。

照明器具色々

I.詳細打ち合わせと詳細図面

設計契約後は1/50縮尺図面を打ち合わせをしながら詳細に書いていきます。
そしてその際、平面図だけでなく展開図も併用して書いていきます。

展開図とそれぞれの部屋を輪切りにして東西南北から見た図面です。

分かりづらいので例を書きます。

例えば玄関部分の平面図です。

拡大してみます。

この家の玄関は玄関ドアを開けて入るとすぐ右にシューズクロークがあります。

シューズクロークとはオープンになりがちな家族の靴を別部屋のように仕切ります。
仕切ることでお客さんなどが玄関から入ると靴が見えなく乱雑になりがちな玄関先がスッキリ見せることが出来ます。仕切り先の玄関クロークでは大容量の棚あるので、たくさんの靴が収納できます。
コート掛けなどとも併用できますし、工夫次第で靴以外の物も収納可能です。

展開図で書くと

拡大すると。 まずは詳細平面図

展開図1

完成後の実際の写真

展開図2

完成後の実際の写真

部屋を輪切りにした展開図を書く事のメリットは?(必要性は?)

各方向の高さ(窓や入口、棚など)や空間の広さや奥行きなどがかなり実際に近いものが分かるので、完成後、引っ越しして実生活に入った場合に想像していた事などの食い違いが生じにくい。

(ここは想像と違った〜 などが少ない。)

自分たちが想像している空間と平面図や展開図とのすり合わせは時間がかかりますが理想とする家を完成させるためにぜひ完成させていただきたいです。

J.展開図例

展開図の例をもう一つ書きます。

まずは1/50平面図

展開図は

展開図にする場所の平面図詳細図

ダイニング部分です。
このダイニングでのお施主様の希望はリビングから独立したいと言うことでした。

ダイニングは家族が食事を取る場所。
お子さんが女の子三人いらっしゃいますが、空間を広めにとり、リビングからドアを挟んで別けました。
お客さんなどが急に来てもプライベートが保てるようにしたいという希望でした。

展開図1

実際の完成後の写真

キッチンとの境に収納用の引出を作りました。
入れるものに合わせて大きさを決めデザインはアンティーク調です。

キッチン部分はモザイクタイルで仕上げています。

展開図2

実際の完成後の写真

この棚などの収納部分はお子さんのライドセルや学校の物を入れる場所です。
女の子三人に別々の場所を決めてそこに収納する予定です。

棚の上にはご主人のパソコンえを置きにスライド式の棚はプリンターを置きます。
棚の奥に各コンセントを設置しています。

ななめから見ると全体がわかります。

このように展開図では特に造作家具などと関わりも分かりやすいです。

造作家具については家具詳細図が別に必要になります。
当社の場合、造作家具は費用を抑えるために現場での大工さんとドアや引出を造る家具やさんとの共同作業です。

家具詳細については別に書きます。

キッチンに入る床をモザイクタイルにしました。
お施主様奥様の発案です。

K.造作家具図と造作家具

造作家具工事とは建築現場で家具をつくるということです。

家具というと家具屋さんから買ってくるイメージだと思います。
ダイニングテーブルや食器棚、洋服ダンスなども家具屋さんに売ってます。
造作家具というのはこのような家具とは違い、住む人の要望にあった家具を建築士が設計し現場の寸法にあった家具を造ることです。

もちろん、そのような家具を家具家さん(町場の家具家さんではなく造作家具専門に造っている家具家さんですが)に発注して造ってもらうこともできます。

ただ、造作専門の家具家さんは私の経験上かなり高額になりがちです。
その為当社では建築中に現場の大工さんが家具の骨の部分をつくり建具や引出などは家具家さんで造る方法で造っています。

ただこの場合も建築図面と同様、しっかりした時間をかけた打ち合わせと図面が必要です。
しっかりした打ち合わせとは、使う人に合わせた設計です。

参考はありますが、決まり事がないので設計は使う人の身長に合わせた寸法にしたり入れる物や普段使うものに合わせて設計します。

そして、使う素材なども使う人の好みや嗜好に合わせて造ることができます。

参考図面

実際の完成した造作家具

造作食器棚です。
既製品ももちろんありますが、お施主様の希望で現場にて制作しました。

家具本体の素材は家の床と合わせたパイン材です。
床はブラウンに着色しましたが、家具はホワイトに着色しました。
カウンター部分はホワイトのモザイクタイルです。

タイルですと目地に汚れが入りやすいですが、目地部分は塗料でコーティーングし汚れが入りにくくしました。

吊戸棚のガラスは格子のデザインガラスを入れました。
ツマミ部分はお施主様奥様がネットで見つけたデザインノブ。
探す時間も楽しかったでしょうね。

引出し棚は、炊飯器置場。  使う時は引き出します。

違うお施主様宅ですが使い方はこんな感じです。

家の内容は住む方が決めるものです。
出来上がりも楽しみですが、途中の試行錯誤も楽しみの一つです。

建築現場で造る造作家具例をもう一つご紹介します。
造作家具とは家のイメージや住む方の使いやすさや趣味嗜好に合わせて設計して現場での手作りで制作します。

事例は洗面台

この造作洗面台は当社の家の「カーサカリーナ」で標準仕様の物です。

完成後

造作家具は寸法、素材、デザインなど住む人の好みで制作することが出来ます。

その他の造作洗面台

最近は洗面台の天板の素材を一般家具などに使われるメラミン系にしてキズがつきにくく水にも強い素材にする場合が多くなりました。長く使うものですから耐久性やお手入れのしやすさも大事だと思います。

L.プランニングまとめと

ここで簡単に家のプランニングのおさらいをしたいと思います。

最初1/100分の一の平面図面から始まり、部屋の配置などおおまかな事が
決まったら図面の倍率を1/50に拡大します。

それと同時に部屋を東西南北輪切りにして書く展開図を書くと部屋の状態が分かりやすくなり、実際に生活している感覚で打ち合わせが出来、図面を進めることが出来ます。

後は必要に応じて造作家具の詳細図面などを書いていくとよりリアルに図面の内容が分かりやすくなると思います。

そして大事なことは私たち設計士が書いた図面をもとに打ち合わせをして自分たちの生活に合うように訂正していくことです。

例えば

まずは1/50の平面図から

今回赤く囲われた部分の打ち合わせをしました。

展開図

造作家具詳細図

まずは平面図の打ち合わせ

この部分はキッチンのバックヤード部分で電子レンジ、炊飯ジャー、ポット、トースターなどを置きますが、食器棚や料理の下ごしらえなどもする場所です。
主にここにおく器具の配置を打ち合わせします。(赤ペンがお施主様との打ち合わせ後の変更場所です。)

展開図、及び家具詳細図の打ち合わせ

このではコンセントの位置の確認をしています。

実際の完成後は

キッチンや洗面所は特に奥様が日常的によく使う場所です。
詳細な図面での打ち合わせが住んだ後の使いやすさに反映します。

M.家のプランニングはいつするのか?

家づくりを進めるペースは人それぞれです。

建替やもうすでに土地を購入されている場合もそうですが、土地から購入して家を建てる場合、お客様の仕事や子育て、どこに土地を買うかなどによって違ってくる場合があります。

でもその時ひとつ問題になることがあります。それはいつ家のプランニングをするかです。

一般的には土地が決まってからその土地に合わせてプランニングします。
それも正しいし、私もその順番で進める場合があります。でもこれはお客様がご自分たちにとって理想に近い土地を早い段階で見つけることが出来たときです。

土地探しにかかる時間は、買う場所によっても違いますが、お施主様が土地にどれぐらいこだわるかで、そしてそれは同時に建てる家にどれだけこだわるかでも変わってきます。
だれでもご自分たちにとっての理想的な家や間取りがあるからです。

間取りはイコール生活スタイルや過ごし方や大げさに言えば人生観による場合もあります。

これだけ大事な家のプランニングですから私の場合は土地が決まる前に土地探しと並行して進めています。
それは住む方が一生過ごしたい空間と土地を早い段階で知っていただきマッチしたいからです。
そうすれば家の条件が決まるので土地も探しやすと思います。

そしてそれにはもう一つ大事なことがあります。

当たり前といえば当たり前ですが家のプランニングはご家族、特にご夫婦で進めることです。
お二人の気持ちが進む方向を同じにしないとお二人にとって理想的な家にはなりません。

よく家は奥様主導で進めるといいますが、それはご夫婦の家に関する方向性が決まり詳細に関しては奥様が主導ということです。

土地が決まる前に、プランニングというと何か早計に感じますが、土地を決める前にご自分たちが建てたい家を知ることが大事だと思います。

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